RPA導入、なぜ成功と失敗の明暗が分かれるのか?

2018年に本格的なRPAブームが到来して以来、多くの企業で導入が進んでいる。「ITの専門家の必要がなく、現場主導で導入できる」「これからはノンプラグラミング開発の時代」などの売り文句が並び、現場の課題を解決するツールとして期待が寄せられた。

2018年に本格的なRPAブームが到来して以来、多くの企業で導入が進んでいる。「ITの専門家の必要がなく、現場主導で導入できる」「これからはノンプラグラミング開発の時代」などの売り文句が並び、現場の課題を解決するツールとして期待が寄せられた。しかし、大きな成果をあげる企業がある一方で、導入まで至らず諦めた、導入したものの課題が山積といった声も数多く聞こえてくる。RPA導入に成功する企業とそうでない企業の差はどこにあるのか?
speaker SCSK株式会社 金融システム事業部門 事業推進グループ DX事業化推進部
山口 渡氏

ガバナンスが効かないことで起こる、さまざまな課題

 RPAによる省力化、自動化、コスト削減などのメリットを享受しようと、ここ数年多くの企業でRPAの導入が検討され、実際に導入が進んだ。導入済みの企業は、すでに50%を超えているとも言われている。エンドユーザーでも簡単にロボットを開発できることに期待を寄せ、導入を決断した企業も多い。

 「しかし、導入した企業がすべて思いどおりの成果を上げているわけではありません。導入したがうまく使えない、成果があがらない、コストメリットが感じられないといった企業も数多くあります。本格的なブームが始まった2018年から2年が経過し、継続利用や拡大を断念するという企業も増えています」と話すのは、SCSKの山口渡氏だ。

 導入がうまくいかない要因の一つは、「RPA導入・運用におけるガバナンス」にあると山口氏は言う。RPAツールの開発環境が優れ、エンドユーザーが容易にロボットを開発できることは大きなメリットではあるが、それゆえに、組織としてガバナンスを効かせることが難しく、結果としてさまざまな課題に直面することになっているという。

図:RPA導入時のよくある課題
図:RPA導入時のよくある課題

 これらの課題は、一見共通点がないように見えるが、実はすべてに共通する原因がある。それは、「導入の際に十分に相談する相手がいないまま、現場主導で導入してしまったこと」だ。

 「プログラミングの知識なしで簡単に導入できることは、あくまでもスタート時点でのメリットの1つにすぎません。ほんとうに投資コストに見合うものなのか、利用する中でメンテナンスをどう行うのかなど、課題がつきまといます。さまざまな面からトータルに考えて導入されていないものは、使い始めたもののメリットがでない、運用メンテナンスが行われないといったことになりがちです」(山口氏)

 では、それらの失敗を防ぐにはどうすればよいのか。山口氏は次の以下の2つの方法をあげる。

RPAの導入に失敗しない方法①:ITベンダーの支援を受ける

 失敗を防ぐための1つめの方法は、「システム開発や運用の専門家であるITベンダーにロボット開発、運用を委託すること」だ。

 RPAは現場のユーザー自身が導入できるとアピールされてはいるものの、結局は要件定義、設計、開発、テストという過程からなるシステム開発である。かつて現場のユーザーが中心になってシステムを変えていこうとするエンドユーザーコンピューティング(EUC)と言われる動きがあった。また、日常的に利用するExcelの簡易言語を使ったマクロ開発などでアプリケーションを開発し、業務で利用する例も多くある。しかし、これらも長期的に利用していくなかで開発した人の異動や退職でメンテナンスができなくなり、大きな問題となるケースが起こっている。

 「後になってトラブルとなり、ITベンダーが入ってメンテナンスを行うケースに比べ、最初からITベンダーの協力のもとRPAの導入、運用、サポートを受けた方が、実はコストが抑えられるというケースもあります」(山口氏)

 とはいえ、IT ベンダーに委託するにはコストが発生するため、費用対効果が出にくくなる。少ないコストで最大限の効果を得ようとするならば、2つめの方法が有効になる。それが、「RPA製品の機能やRPAメーカーのガイドラインを最大限に活かし、ガバナンスの利いた開発・運用を行う」ことだ。

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