こんな課題も解決できる!

ユーザー事例から紐解くHCIのポテンシャル

 システム基盤の選択肢が拡大しクラウドを活用するケースも増えてきた。その一方で、オンプレミス環境に残すべきシステムは当然今後も残る。そうした中、存在感を高めているのがハイパーコンバージドインフラ(HCI)によるオンプレミス環境の高度化だ。サイジングが複雑、段階的な拡張が難しい、運用管理が煩雑といった従来の3Tier(3階層)アーキテクチャの課題を払拭したHCIは、技術的な改良も進みその用途が広がり続けている。

 デル テクノロジーズの市川基夫氏と、ヴイエムウェアの望月一平氏に、Dell EMCのHCI製品「Dell EMC VxRail」(以下、VxRail)について、事例を織り交ぜつつHCIのメリットや効果的な活用方法などを聞いた。

シンプルで扱いやすく、コスト効率が高いHCI

最初に3 Tierアーキテクチャと比べたときのHCIのメリットをご紹介ください。

市川氏 HCIのメリットはいくつもありますが、「構成がシンプルでコンパクト」「スモールスタートが容易」「小さな粒度で柔軟に拡張可能」というのが、まず挙げられます。HCIは3 Tierよりハードウェア構成が格段にシンプルで、それゆえ導入も管理も容易です。最初は少数のノードで立ち上げ、その後は必要に応じてノードを追加していくことで、性能、キャパシティをニーズに応じてリニアに増強することが可能です。それに対し3 Tierではストレージの増設が課題となりがちで、ある程度の段階で筐体での増設が必要になるなど投資額が大きくなりがちです。専用ストレージは機種だけでなく世代によって管理スキルや使用する管理コンソールが違うため属人的スキルに依存しがちですが、HCIは外付けのストレージを使わないので運用面の煩雑さからも解放されます。

望月氏 コストに関して言うと、HCIはコンパクトなのでラックスペースを削減できるという点も見逃せません。データセンター費用は HCI 検討時に費用対効果として見落とされがちですが、導入後のランニングコストを左右する重要な要素として認識しておくべきでしょう。

Dell EMCとVMwareが共同開発した唯一のHCI「VxRail」

数あるHCIの中で、VxRailならではの特徴はどのような点ですか。

望月氏 まず、VxRailの大きな特徴の一つが、HCI の重要なコンポーネントである、ストレージ仮想化機能に「VMware vSAN」を採用したHCIであることです。vSANはvSphereに組み込まれた1機能として実装されているので、vSAN をベースとした HCI の 運用管理にはvSphere基盤での経験値が活かせます。実際にお客様にお聞きしてみると、従来の基盤では、専用ストレージの管理ツールを導入以来、一度も自分で触ったことがないというお客様も多数いらっしゃいます。そういったお客様でも、「VMware vSphere」基盤を管理する「VMware vCenter」から仮想マシンを作ったり、物理サーバの状況を確認するといった経験はお持ちです。vSANをベースとした HCI であることは、vSphere基盤で培ったこれまでのノウハウ、すなわち多くのお客様にとっての過去の経験値が活かせる HCI だと言えます。

デル テクノロジーズ(EMCジャパン株式会社)<br>MDC事業本部 クラウドソリューション部 シニアマネージャー 市川基夫氏
デル テクノロジーズ(EMCジャパン株式会社)
MDC事業本部 クラウドソリューション部
シニアマネージャー
市川基夫氏

市川氏 vSphereのコンソール画面はユーザーフレンドリーで、多くのユーザーが慣れ親しんでいます。VxRailの管理ツール「VxRail Manager」も非常にシンプルで容易な管理性を提供しますが、VxRail 4.7以降ではVxRail ManagerをvCenterプラグイン化したことで、VxRailに関わる全ての管理タスクをvSphere Webクライアントから実行できます。こういったユーザー視点の改善も加えられていることがVxRailの強みの1つでもあります。また、Dell EMCとしては業界をリードするデータ保護製品やテクノロジーを提供しており、それらがVxRailのバックアップやレプリケーションのオプションとして充実しているのも他のHCIにはない強みになります。

 vSANベースのHCIは多数存在しますが、その中でVxRailの際立つ特徴は、やはりDell EMCとVMwareが共同開発した唯一のHCI製品だという点です。技術面でみても上から下までDell Technologies、つまりフルスタックの製品であり、サポートもハードからソフトまで一元対応、グループ内で連携して素早く解決します。開発部門間で密に連携しており、vSphereやvSANの最新アップデートやパッチなどのリリースを細かく追随し、各コンポーネント間の最適な組み合わせで十分な検証を行った上で安定した製品としてリリースできるのは、両社で共同開発を行っているからです。

 ある早期にVDI用途でvSANと通常のサーバを組み合わせて導入された、ITサービス業様での実例ですが、その後の基幹システム更改ではVxRailを採用いただいています。vSANベースHCIの性能, 信頼性, 管理性には十分にご満足をいただいている上で、唯一の課題であった、バージョンアップの手間を解決できることがアプライアンスであるVxRailを選んだ1番の理由でした。

もはやVxRailが適さない用途はない!?

HCI、とりわけVxRailは、具体的にどのようなユーザーがどのような目的で活用しているのでしょうか?

ヴイエムウェア ソリューションビジネス本部 クラウドプラットフォーム グループリーダー, シニアプロダクトスペシャリスト 望月一平氏
ヴイエムウェア
ソリューションビジネス本部 クラウドプラットフォーム
グループリーダー, シニアプロダクトスペシャリスト
望月一平氏

望月氏 HCI市場が立ち上がり始めた初期のころには、VDI(仮想デスクトップ基盤)用途が多数派でした。通常の仮想基盤としては、規模の小さめのシステムの基盤や、開発環境などから徐々に使われ始め、今ではその用途は基幹系システムにも拡大しています。ビジネスの変化に対する俊敏性が強く要求される中、ビジネスクリティカルな基盤への対応性と容易な導入, 拡張性を両立した HCI を求めるユーザ企業様にご活用いただきたいです。

 例えば、ある大手製造業様では、250を超えるグループ各社のシステムの統合を進める中で、「自動化」と「拡張性」に主眼を置いたプライベートクラウド基盤としてご採用をいただきました。当然、大規模なプライベートクラウド基盤ですから、重要な業務も稼働することが想定されますので、俊敏性に加え、重要業務に耐えうる高信頼性も同時に求められます。このような実例が多数あることからも、VxRailはまさに「俊敏性」と「高信頼性」を両立する基盤であると言えます。

市川氏 ソフトウェアの面でみても、これまでvSphereは仮想化環境を提供する技術でしたが、最新のvSphere 7.0のリリースでvSphereは「クラウド」や「コンテナ」も提供する共通基盤技術に変わっていき、またインフラ管理の「自動化」がより重要となる時代に突入します。これらの流れから、VxRailを既にクラウドネイティブなオンプレミスシステムインフラとしての利用を検討しているユーザーも多くいます。こうして、最近では「VxRailが適さない用途」がなくなってきつつあります。

望月氏 ここ数年の技術、開発,サポートの体制面での成長により、HCIが対応できる領域は格段に広くなっています。逆にHCIが適応出来ない場面が非常に限られてきているとも言えます。この段階においては「システム更改には、まずHCIを検討してみる」という考え方に発想を切り替えてみてもいいのではないでしょうか。

市川氏 VxRailには、高密度CPU型、ストレージ容量重視型、GPU搭載型などバリエーションがあり、より目的に見合った構成をバランスよく組み上げることができます。規模が小さなシステムにも使えるので、リモートオフィスやブランチオフィスのシステムインフラとしても多くの導入実績があります。スモールスタートして柔軟かつタイムリーに拡張できる仕組みであることも導入しやすいポイントだと思います。

 ホワイトペーパー「HCI虎の巻」には、初めて導入したHCIで十数台の物理サーバーを統合した事例や、高いレベルのパフォーマンス・信頼性を必要とする先端金融システムを約2カ月でスピード構築した事例など6つの事例を掲載しています。ぜひダウンロードしていただき、自社に適したVxRailの用途を見つけてだしてください。

提供:Dell Technologies
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