PaaS RDBMS

クラウドファースト時代に考える--データベースとアプリケーションの性能問題

企業の内外で活用されるアプリケーションはクラウドネイティブのものが多くなっている。性能監視ツールは、その動きに追随できずにいるが、DPMとAPMを上手に活用すれば、アプリケーションとデータベースの性能を向上させられる。

 従来、データベースやアプリケーションのアーキテクチャーは、特定のデータセンター内にある単一のサーバーに焦点を当てていました。そのため未だに多くの監視ツールは、単一のデータセンターやノードを想定して構築されています。

 また昨今、クラウドネイティブのアプリケーションの活用がますます進む一方で、監視ツールはそれに追いつけていません。データベースやサーバーからメトリクスを照会しても、ツールは何を探しているのか、ノードやデータセンターがいくつ存在するのかさえ、正確に把握できません。代わりに、ログ情報から全てをつなぎ合わせるという面倒な作業が必要になります。

 幸いなことに、データベース性能監視(Database Performance Monitor:DPM)やアプリケーション性能監視(Application Performance Monitor:APM)の新しいツールやインサイトは、与えられたログ情報を目の前の問題と関連付けるのに役立ちます。

 ここでは、データベース性能とアプリケーション性能のメトリクスの関連性を探り、一方からのインサイトが他方の結果やメトリクスにどのように役立つかを説明します。

オンサイトとクラウドの両方に対応する必要

 諸外国と同様に、デジタルトランスフォーメーション(DX)により、日本企業のIT環境は急速に変化しています。2018年、経済産業省は「DXレポート:『2025年の崖』の克服」を発表し、多くの企業がレガシーシステムからクラウドプラットフォームへ移行する契機となりました。

 データベースも「クラウドファースト」の機運が高まっており、大手ITコンサルティングは、2022年までに世界のデータベース管理システム(DBMS)の75%がクラウドサービスで稼働すると予測しています。また、アジャイル開発はDXを成功させる重要な要素の一つと言われており、今後も、多くの企業がビジネスアプリケーションの最新化に向けた取り組みを続けていくと予想されています。

 大手ITコンサルティングの調査によると、日本企業の約7割がビジネスアプリケーションを刷新する必要性を感じている一方で、8割以上の企業が人材やスキル不足に直面していると回答しました。では、こうした新しい環境でAPMとDPMをどのように結び付ければ良いでしょうか。

 データベース性能の監視は、優れたインサイトを与えてくれますが、多くの場合は、特定のデータベースとサーバー内でのことに限定されています。

 したがって、データベースの外部のメトリクスとパフォーマンスを追跡する必要があります。クラウドネイティブのアプリケーションでは、情報がグローバルに配信されるので、特定のクエリから始めるのではなく、ワークロード全体を確認しながらデータベースの調整に取り組む必要があります。

 つまり、オンサイトのデータベースとクラウドネイティブのアプリケーションの両方に対応する必要があります。

 ITプロフェッショナルは、特定のノードやデータセンター環境で作業する前提が崩れた現在において、視点を変える必要があります。データベース以外の性能監視は、特定のクエリではなくワークロード全体を最初に確認するため、次世代の業務になります。

 DPMとAPMは、一般化されたメトリクスとユーザーエクスペリエンスを見て、データベースとユーザーのどちら側に問題があるかを判断する上で役に立ちます。

「PaaS」で読まれている記事

TechRepublic Japanで人気の記事

編集部オススメ

トレンドまるわかり![PR]

財務・経理
人事・労務
マーケ・営業
購買・調達
生産・製造
データ分析
コミュニケーション
通信・通話
文書・コンテンツ
PC・モバイル
新興技術
ITインフラ
クラウドサービス
クラウドストレージ
IaaS
PaaS
プライベートクラウド
OS・ミドルウェア
開発
データベース
RDBMS
NoSQL
その他データベース
DWH
ETL
EAI/ESB
運用
セキュリティ

ホワイトペーパーランキング

  1. マンガでわかる「ルール駆動開発」レガシーモダナイズを成功させる開発手法を基礎から理解する
  2. 5分でわかる、レポート作成の心得!成果至上主義のせっかちな上司も納得のレポートとは
  3. APIエコシステムを狙うサイバー攻撃が急増、Webアプリにおける最新のAPIセキュリティ対策とは?
  4. クラウドやコンテナ利用が増える中、世界の企業が利用するAPI経由の安全なアプリ構築手法とは?
  5. ウェビナーによる営業活動が本格化、顧客接点が増加する一方で見えてきたハードルと解決策とは?

Follow TechRepublic Japan

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]