セキュリティ

ダークウェブで売られる企業ネットワークアクセス--約半数が1000ドルせず

ダークウェブでは多くの盗まれたデータが売られている。このような情報を使うことで、企業ネットワークへのアクセスも可能になる。Atlas VPNが伝えたところによると、売られているデータの45%は価格が1000ドル未満だという。

 多くの盗まれたデータが、個人や企業のものにかかわらず、ダークウェブで売られている。売られている情報の一部には、保護された企業ネットワークで認められたアクセスもある。Atlas VPNが伝えたところによると、これら売られているデータの45%は価格が1000ドル未満だという。保護されたネットワークへのアクセスを入手するのは、侵害されたネットワークをさらに悪用するのに使われるマルウェアツールの購入に比べ、安くすむ可能性がある。

 Atlas VPNはPositive Technologiesのデータを引用し、サイバー犯罪の世界はやる気に満ちた新しいハッカーでパンデミックの間は溢れており、「確実なセキュリティシステムを構築していない人や組織から手っ取り早く金銭を得ようとしている」と結論づけている。

 Atlas VPNによると、2017年には15%しか1000ドル未満の価格で売りに出されるアクセスはなかったという。「2020年第2四半期から2021年第1四半期にかけて割合が上昇し、現状のようになった」とAtlas VPNは述べる。

 価格は複数の要因によって決まり、「攻撃可能なコンピューターの数、アカウントの権限、事業規模、売り上げなどの財務指標がある。また、アクセスの価格は企業が事業を展開している業界にもよる」(Atlas VPN)

 多くの価格は現在も1000ドルを超えており、22%の価格が1000〜2499ドルで、17%が2500〜4999ドル、9%が5000〜9999ドル、残りの7%が1万ドル以上となっている。

 ネットワークアクセスとしてはサービス業界の企業に対するものが最も多く、17%となっている。Atlas VPNは、理由として、非常に多くの機密性が高い顧客情報がこれら企業のシステムにあることを挙げている。製造業は2番目に多く、14%となっている。続く業界としては、研究および教育機関で12%、ITが7%となっている。残りの26%はその他業界の企業となっている。

 「低価格のアクセスを普段売っているのは経験の浅いハッカー予備軍で、攻撃をやり遂げることさえ難しいような連中だ。それにもかかわらず、安価なアクセスの割合が増加しているは、多くの新しい未熟なサイバー犯罪者の参入を示しており、彼らは将来的により危険な存在になる可能性がある」とAtlas VPNは述べる。

 企業が自社のデータやネットワークへのアクセスがダークウェブで売られることを懸念する場合、監視ツールの利用が可能となっている。このようなツールは、ユーザーにデータが売られていることをリアルタイムで警告するので、企業は侵害の可能性に直ちに対応できる。

 加えて、適切なサイバーセキュリティ習慣を実践し、組織を概ね保護するための対策を講じることは、ダークウェブへのデータ流出といった攻撃に備えるための根幹を成している。

提供:wildpixel, Getty Images/iStockphoto
提供:wildpixel, Getty Images/iStockphoto

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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