PC・モバイル

「Chromebook」をサポートが終了しても使い続けるには

サポートが終了した「Chromebook」はセキュリティの問題に対して脆弱になる。それは好ましくない状況だ。しかし、サポートが終了したデバイスをもう少し使い続けたい場合(または、その必要がある場合)、いくつかの選択肢がある。

 先頃、「Chromebook Pixel」の2015年モデルのサポートが終了した。筆者はこのモデルを本当に気に入っていた。このChromebookを使って、数冊の小説を執筆した。キーボードとスクリーンは比類なき素晴らしさだった。キーボードとトラックパッドの組み合わせは、これまでに体験した中で最高のものである。しかし、よく言われるように、永遠に続くものなど存在しない。そのため、自分のChromebook Pixelがもうアップデートを受け取れなくなるという通知を受け取ったときには、悲しみを覚えた。確かに、バックアップデバイスとして「Pixelbook」を持っていたが、完全な代用品にはなり得なかった。Pixelbookは良好なキーボードを備えていたが、Pixelには遠く及ばなかった。スクリーンは、比較できないほどの差があった。

 筆者にできることは、アップグレードを受け取れなくなったPixelを使い続けるか、あるいは、それに関して何らかの対策を講じるかのどちらかしかなかった。

 説明に入る前に、警告しておきたいことがある。これは、Chromebookのサポート終了という問題を解決する手段ではない。その運命の日が訪れたら、「Chrome OS」はアップデートを受信しなくなる。つまり、そのChromebookはやがてセキュリティの問題に対して脆弱になる。それは避けるべき状況だ。しかし、サポートが終了したデバイスをもう少し使い続けたい場合(または、その必要がある場合)、いくつかの選択肢がある。

 まず、そのChromebookに本格的な「Linux」ディストリビューションをインストールすることが可能だ。筆者は過去にそれを実行したことがあり、(概ね)うまくいった。だが、筆者はChromebookと同じ水準のシンプルさを維持したかった。さらに、ノートPCでLinuxを使用したいとき、筆者は自分の慣れ親しんだ速さでOSを動かすことのできる高性能なマシンを使用する。もう1つの選択肢は、Neverwareの「CloudReady」をインストールすることだ。ただし、それを実行するには、筐体を開けて、書き込み保護を無効にする必要がある。この案は却下だ。

 選択肢はほかにもあるが、新しいChromebook(サポートがまだ終了していないもの)を購入する場合に比べると、セキュリティが大幅に劣る。しかし、今のChromebookを使い続けたいと考えており、(まだ)危険なほど時代遅れでも脆弱でもないブラウザーでそれを行いたいのなら、あまり知られていない方法を採用する必要がある。

 筆者の解決策は洗練されたものではなく、極めて革新的なものでもない。ただし、そのおかげで、筆者はChromebook Pixelの2015年モデルを少し長く使い続けることができている(どうしようもなくなったら、Linuxをインストールするつもりだ)。

 その解決策とは、「Firefox」をインストールして使用することだ。

 そう、古いバージョンの「Chrome」を使用する代わりに、最新バージョンのブラウザーをインストールすれば、古いChromeを使うと危険なのではないかと心配する必要がなくなる。

 ただし、注意事項もある。ChromebookでFirefoxの通常バージョンを入手するには、「Android」アプリを使用するしかない。残念ながら、そのバージョンは通常のサイズの画面ではうまく機能しない。したがって、期待どおりに動作するバージョンのFirefoxを入手するには、Linuxアプリを使用する必要がある。その場合でも、利用可能なFirefoxのバージョンは、「Firefox ESR」だけだ。Firefox ESRとは、どんなものなのだろうか。基本的に、ESRは、一般ユーザー向けに定期的にリリースされるものよりも厳格にテストされ、優れた安定性とセキュリティを備えるFirefoxのバージョンであり、そのようなブラウザーを必要とする学校などの機関向けに構築されている。このバージョンには、最新の機能がすべて含まれているわけではないが、非常に快適に機能する。さらに、ESRバージョンには、最新のセキュリティパッチと安定性パッチが提供される。

 Firefox ESRをChrome OSにインストールする方法を説明する前に、まずLinuxを有効にする必要がある。これを行うには、記事「How to install Linux apps on your Chromebook」で紹介した手順を実行してほしい。

 Linuxを有効にしたら、Firefox ESRのインストールが可能になる。

Firefox ESRをChrome OSにインストールする方法

 Linuxのターミナルウィンドウを開く。Linuxが初期化されたら、以下のコマンドでaptを更新する。

sudo apt-get update

 それが完了したら、以下のコマンドでFirefox ESRをインストールする。

sudo apt-get install firefox-esr -y

 インストール中に、必要なすべての依存関係が取得される。完了すると、Chrome OSのメニューにFirefox ESRのランチャーが表示される。クリックしてブラウザーを起動すると、使用を開始できる。

重要な注意点

 先述したように、この方法は完璧ではない。筆者が見つけた(そして、回避方法が分からない)1つの大きな問題は、Firefoxからファイルをアップロードできないことだ。Linuxにファイルを格納するディレクトリーへのアクセスを許可しても(記事「『Chromebook』内ディレクトリーにLinuxアプリからアクセスするには」を参照してほしい)、Firefoxはファイルアップロードツールでファイルシステムにアクセスできないようだ。この問題のせいで、Firefoxをインストールする方法を採用しない人もいるかもしれない。ドゥームスクローリングやショッピング、米TechRepublicの記事閲覧のためだけに、サポートが終了したChromebookを使用する人の場合は、この方法で問題はないはずだ。

 結局のところ、所有するChromebookのサポートが終了したのなら、代替品の購入を絶対に検討すべきだ。確かに、Chromebook Pixelの2015年モデルよりも優れたハードウェアを見つけるのは困難だが、非常に堅実な製品もいくつか提供されている。サポートが終了したChromebookにFirefoxをインストールした人も、それで問題が解決したとは考えないでほしい。アップデートされないOSを使っていることに変わりはないので、新しいハードウェアに投資するのが賢明だろう。

(編集部注:本記事で紹介されている手順を実行する場合、十分に考慮した上、自己責任でお願いします)

提供:Jack Wallen
提供:Jack Wallen

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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