AI・機械学習

音声テクノロジーの利用、3割が日常的に--仕事関連が増加

Vixen Labsは音声アシスタントの利用状況に関する調査レポートを発表した。使用頻度、用途、利用デバイスに関する情報などが明らかになっている。

 音声テクノロジーを使う頻度について消費者に尋ねたところ、最も多かったのは「全く使用しない」という回答だった。しかし、次に多いのは、音声インターフェースをスマートフォンやスマートスピーカーで日常的に使用しているという回答だ。Vixen Labsは先ごろ、バーチャルアシスタントとスマートスピーカーの使用状況に関する調査レポート「Voice Consumer Index 2021」を発表した。

 この調査では、66%の人がスマートスピーカーから音声アシスタントを使用していると回答し、31%が音声テクノロジーを毎日利用していると答えた。

 同レポートが定義する音声制御の人工知能アシスタントとは、ユーザーが主に自分の声を使って、ウェブサイト、モバイルアプリケーション、またはスマートスピーカーから、テクノロジーへの指示、制御、操作を実行するものだ。

 音声テクノロジーは今も天気のチェックや音楽の再生といった基本的なタスクに使われているが、米国の回答者の25%は、音声インターフェースを使用したショッピングを定期的に、または時々していると答えた。今回の調査では、通話の発信、メッセージの送信、タスクの自動化による時間の節約など、仕事を中心とした活動での使用が増加していることも明らかになった。

 また、音声を使って小売や健康/ウェルネスに関する疑問を調べることへの関心も高まっているという。調査対象となった3カ国のユーザーの約3分の1が、そうした目的で音声を使っていると回答した。レポート作成者は、製品や企業について知る目的での音声利用が拡大するという顕著な傾向があるとみており、その背景には、全ユーザーの約80%が製品のウェブサイトへのアクセスやYouTubeでの情報の検索に音声インターフェースを使用していることがある。

音声の進化の次なるステップ

 レポートでは、音声インターフェースを既存のモバイルアプリに追加するか、音声検索をウェブサイトに組み込むことで、この機能に関して統合的なアプローチをとるように推奨されている。

 「教育が重要だ。開発した音声体験を利用者に見つけてもらえると期待するのは、あまり良いやり方ではない。統合アプローチによって得られるメリットがある。タッチポイントが何であれ、ユーザーはこの新しい画期的な物事のやり方を学んでいる。それは、より簡単で、より早く、より利用しやすく、より便利な方法だ」

 同レポートでは、製品やサービスのFAQを簡潔なフォームコンテンツと詳細なフォームコンテンツで提供することも推奨している。回答者の約半数は、音声インターフェースをログイン手段として使用できる機能も望んでいる。

音声テクノロジーの使用実態

 米国のユーザーの場合、18〜34歳ではAppleの「Siri」を使っている人が最も多く、35歳以上ではAmazonの「Alexa」を使用する人が最も多い。「Google Assistant」は各年齢層で約3分の1のユーザーを獲得している。英国とドイツでは、18〜24歳の人にはSiriが好まれているが、他の年齢層ではAlexaを使用する人が最も多い。

 これら3カ国の回答者の約45%は、音声アシスタントを使用する理由として、タイピングよりも速いという点と、情報を効果的に検索できるという点を挙げた。全ユーザーの約半数は、音声インターフェース使用時のデータのプライバシーを懸念しているが、このテクノロジーが今後数年でどのように発展するかということに関心を抱いている。

 音声アシスタントは自宅でスマートフォンやスマートスピーカーから使用されることが最も多いが、レポート作成者は、パンデミックによる都市封鎖がそうした回答に影響を及ぼした可能性があると指摘している。3カ国すべてで、大多数の回答者がスマートフォンで音声アシスタントを使用していると答えた。

 音声テクノロジーを使用していない人は、その理由として、プライバシーと信頼性に対する懸念を挙げている。

 同レポートによると、音声アシスタントの使い方を学習する方法として最も多いのは、試行錯誤を繰り返しながら学ぶ方法で、これに続くのが、製品マニュアルの参照と、友人や家族からの手助けだという。意外なことに、AlexaのスキルやGoogleのアクションをオンラインで検索すると答えたのは、全ユーザーの約半数だった。レポート作成者は、これらのスキルを構築する開発者に対し、消費者の関与を高めるために、スキルの詳細な説明を含めるように提案している。

 調査会社のDelineateは5月、英国、米国、ドイツでVoice Consumer Index調査を実施した。調査の回答者には、各国の2000人の個人が含まれている。各国のサンプルは、米国のそれぞれの年齢層、地域、民族の代表的な割り当てによって調整された。


この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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