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コロナ禍の強制的な実験で判明したITの価値とIT部門の自信--課題としての複雑さ

コロナ禍によるテレワーク/リモートワークは「ビジネス史上最大規模とも言える、半ば強制的な実験」となった。この実験の結果から何が得られただろうか。

 2020年、IT業界において「リモートワーク」が流行語となり、ここまで頻繁に耳にするとは誰も予想していなかったのではないでしょうか。しかし、私たちは、ビジネス史上最大規模とも言える、半ば強制的な実験を余儀なくされています。

 JIDPECとITRによる共同調査によると、テレワーク制度を整備してきた国内企業の割合は1月に27.6%だったのが、7月には42.4%まで急速に拡大しました。多くのIT専門家が、クラウド導入の加速、ネットワークエッジの拡張、リモートワーカーをサポートするアプリケーションのインストール、その他予期せぬインフラストラクチャ変更の管理など、語りつくせないほどの対応に迫られたことは疑う余地もありません。

 では、この実験の結果から何が得られたのでしょうか? 今回もまた、ITチームの献身的な対応と復旧力が、既存のソリューションの停滞を防ぎ、ビジネスの適応とさらなる発展を可能にしてくれたことは間違いありません。

 ここでは、SolarWindsが実施したIT専門家を対象に調査した「IT Pro Day 2020」の結果から得られた2つのポイントをご紹介します。

1.ITの価値とITチームによるインプットは引き続き高く評価される

 コロナ禍を通して、IT専門家は企業の「フロントランナー」として、より多くの役割を担ってきました。ITチームは事業を継続させるため、生産性とアウトプットを継続的に維持できるよう、適切な技術を確実に導入するという重要な役割を果たしてきました。

 それまでは当然のように使用されていた商用アプリケーションが、今では極めて重要な役割を持つものへと変容しています。カスタムアプリケーションも、わずかなパフォーマンスの低下やサービスの停止が招くビジネスへの影響を考慮して、最適化されたレベルでの動作が求められています。

 特に、地方自治体、金融、医療、また、フードデリバリー業界に関するウェブサイトは、多くのユーザーのアクセスにより逼迫している状況です。あらゆる場所で変化が生じている中で、IT専門家はその変化に対応しなければなりません。

 IT専門家は危機管理者であり、技術に関するコンティンジェンシープラン(緊急時対応策)についてきちんと理解する必要があります。

 しかし、IT Pro Day 2020の調査では、このような多くの課題に直面したにもかかわらず、新たな責任領域と影響を持つことで、64%以上のIT専門家が、自分の役割に対して存在意義を見出し、新たに自信を持つことができたと回答しています。

 また、この自信の獲得はITチームが一方的に感じていることではありません。事業継続におけるITの価値を認識しているビジネスリーダーからはIT専門家に提案を求めるケースが増えています。

 IT専門家は、このような一連の流れを機会ととらえて活用してみてはいかがでしょうか。IT専門家の46%が、経営幹部のITへの関心が高まっているという状況を報告しており、新しいアイデアや革新的なコンセプト、スキルアップのニーズを提示することで見返りを受けています。

 IT専門家は、新たに得た自信を保ちながらも、ビジネス観点でITの存在意義を高めたインフラストラクチャやソリューションのことを忘れてはいけません。今後は、インフラストラクチャの強化や見直し、短期的な改善、あるいは煩雑なインフラストラクチャの改善にもリソースが投入されることが予想されます。

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