ERP

DXで重要なビジネスプロセスを整理する「60:30:10フレームワーク」とは

デジタルトランスフォーメーション(DX)の重要な側面である「差別化」と「自動化」の実現に向けて、ビジネスプロセスを整理して適切にERPを実装するためのアプローチ方法について解説する。

 このフレームワークにおいては、現在のビジネスプロセスを、(1)ビジネスでコアとなるプロセス、(2)他社との差別化につながるプロセス、(3)業界を変革するような独自性の高いプロセス――の3つに分類する。

 これらのプロセスのバランスは業種や企業によって多少変わってくるが、全体として60:30:10の比率になることが平均的だ。各プロセスの詳細とERPの実装アプローチは以下となる。

60%:業界におけるコアプロセス。各企業の基幹業務の中核となる基本プロセスであり、業界全体で共通化できる要素が多く、独自性を追求するよりも標準化や効率化を目指すべき領域となる。システム自体をシンプルにし、複雑化させないためにも、ERPの標準機能で構成された業界をリードするプラクティスを適用するアプローチをとる必要がある。そして、このプロセスにおいて、自動化や省力化、効率化により効果の最大化を図ることで、付加価値の高い、差別化につながる他のプロセスに集中することができる。

30%:差別化につながるプロセス。業界において自社の強みとなりうるプロセスであり、ビジネストレンドにあわせて変化させていく必要がある領域。プロセスや要件にあわせ、ERPの機能に顧客固有のチューニングやコンフィグレーションを施したり、専用システムや外部システムとのインテグレーションを実装したりする。

10%:企業の成長において最も重要で、ビジネスリソースも最もかけるべき、市場に変革を起こすための独自性の高いプロセス。高付加価値を生み出すために、コアとなるERPにとどまらず拡張開発をしたり、他サービスを連携させたりすることで、新たなビジネスプロセスの実現のためにシステムを最適化させる。

60:30:10プロセスフレームワーク 60:30:10プロセスフレームワーク
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 このように、大部分を占める60%のコア部分にERPの標準プロセスを採用し自動化、効率化を進めることで、30%の差別化につながるプロセスで業界における地位を確立し、10%の独自のプロセスで業界をリードする最先端のビジネスを展開することを可能とするという考え方が、60:30:10のプロセスフレームワークであり、DXの検討において、どのプロセスにフォーカスすべきかを整理することができる

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