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Linux 101:SUID権限とはどんなものなのか

最近になって「Linux」の管理を始めた人に向けて、SUID権限とは何かを説明する。

 最近になって「Linux」の管理を始めた人であれば、おそらく、ファイル権限について、すでに学び始めているはずだ。「drwxrwxr-x」と聞いたら、それが何を意味するのか理解できるだろう。これは簡単で、所有者とグループは読み取り、書き込み、および実行の権限を持つが、ほかのすべてのユーザーは読み取りと実行の権限しか持たないディレクトリーを差す。

 しかし、権限については、ほかにも学ぶべきことがある。実際には、さらに3種類の権限が存在する。本記事では、その1つであるSUID(Set owner User IDの頭字語)を紹介する。スクリプトやアプリケーションに適用される特別な権限だ。SUIDビットが設定されている場合、コマンドを実行すると、有効なUIDは、それを実行しているユーザーのものではなく、ファイルの所有者のものになる。

 これは、実行中に一時的に昇格された権限を提供するために使用される。例えば、実行対象のファイルがrootによって所有されており、SUIDビットが設定されている場合、スクリプトやアプリケーションを実行しているのが誰であれ、rootと同等の権限が必ず(一時的に)適用される。

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 これを簡単に理解できる例を1つ紹介しよう。ユーザーがパスワードを変更するために、sudo passwdコマンドを実行するケースだ。passwdにSUIDビットが設定されていない場合、コマンドは昇格された権限なしで実行されるので、パスワードの変更に必要なファイルに書き込むことができなくなる。SUIDビットの設定が必要なのは、そのためだ。

 SUIDビットの設定を必要とするスクリプト(rootユーザーが所有)を作成する場合は、以下のコマンドを実行する。

sudo chmod u+s filename

 filenameはスクリプトやアプリケーションの名前だ。SUIDビットが設定されると、そのアプリケーションが実行されるときに、必ず一時的に昇格された権限で実行されるようになる。

 SUID権限ビットの要点の説明は、以上である。複雑に聞こえるが、実際にはそこまで難しくない。日常的に使用することはないかもしれないが、SUID権限が明らかに必要な状況に遭遇したとき、それを学習したことに感謝するはずだ。

提供:iStockphoto/Elena Kalashnik
提供:iStockphoto/Elena Kalashnik

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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