セキュリティ

デジタルコラボレーションの導入--課題はユーザートレーニングとIT負担の増加

この1年、世界中の組織が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を緩和するために、リモートワーク方針を採用した。AvePointは、バーチャルなコラボレーションの課題やITの負担などを明らかにするために英国で実施した調査の結果を公表した。

 この1年、世界中の組織が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を緩和するために、リモートワーク方針を採用した。この期間中に、リモートチームはビデオ会議プラットフォームやメッセージサービスといった一連の膨大なツールを使って、バーチャルなコラボレーションを実現してきた。ソフトウェア会社のAvePointは先ごろ、バーチャルなコラボレーションの課題やITの負担などを明らかにするために英国で実施した調査の結果を公表した。

 「2021年、多くの組織がクラウドに方向転換したスピードは驚くべきものだったが、それはセキュリティ上の大きな代償を伴う可能性がある」とAvePointの最高製品責任者(CPO)でMicrosoftのリージョナルディレクターを務めるJohn Peluso氏はプレスリリースで述べた。「しかし、今回の調査から明らかになったように、多くの企業は適切な管理ソリューションを導入することで、短期的にも長期的にもリスクを低減する機会を得ていることから、私は楽観的に見ている」

デジタルコラボレーションの展開

 今回の調査では、回答者に「Office 365」や「Microsoft Teams」といったプラットフォームの利用状況を、コロナウイルスが世界的に大流行する前と比較してもらった。調査結果をまとめた電子書籍によれば、COVID-19の流行前は、Microsoft Teamsを「適度に利用していた」と答えた回答者は35%、「全く利用していなかった」と答えたのは51%、「定期的に利用していた」と答えたのは13%だったという。現在では、回答者の86%がTeamsを定期的に利用しており、11%が適度に利用していると答え、Teamsを利用していないと答えた回答者はわずか3%に過ぎない。

 興味深いことに、75%の企業が「適切な管理方式やセキュリティのない状態でMicrosoft Teamsを導入した」としており、プレスリリースは、このようなやり方では、組織が「内部および外部の脅威に対して脆弱」なままになってしまうと説明している。

 プレスリリースによれば、回答企業のほぼ全て(95%)が「社内外の規制に準拠している」と考えており、「自社のデジタルコラボレーション展開がデータ漏洩や不正アクセスから守られているという確信が持てない」企業はほとんどなかった(7%)。

 興味深いことに、回答者の4分の1以上(28%)が、Microsoft Teamsの「設定とメンバー」を確認して「潜在的なリスク」を突き止めていると答えており、ほぼ同数(25%)の回答者がゲストユーザーを削除し、22%は「監査用の特定データにアクセスできる人を決定」できるとしている。

バーチャルなコラボレーションの課題

 調査の中で、「3月のCOVID-19によるロックダウン以降のデジタルコラボレーション」における「最大の課題」を回答者に尋ねた際には、想定される回答のリストを用意し、該当する回答を複数選択できるようにした。調査結果によれば、全体では回答者の67%が、この期間中の最大の課題は「新たなツールや作業方法に関するユーザーのトレーニング」と答え、56%は「新たなコラボレーションツールの管理や保守に関連したIT負担の増加」を選択したという。

 「今回のデジタルコラボレーションに関する調査では、関連する方針に従業員が常に従い、IT部門がその活動を監視することは、特にこの1年半の間に責任が重くなっていることから、ほぼ不可能であることが分かった」とAvePointの製品戦略担当シニアバイスプレジデントを務めるJohn Hodges氏はプレスリリースで述べた。「だからこそ、Microsoft Teamsのようなツールを活用する企業では、ガバナンス自動化のニーズが高まっている」

 2020年3月の最初のロックダウン以降、デジタルコラボレーションの最大の課題として、「新たな(コミュニケーション)手段の規制順守」(43%)と「リモートネットワークの保護」(42%)を挙げた回答者の割合はほぼ同じだった。回答者の3分の1(34%)は「外部共有の保護」を、4分の1(26%)が「デジタルワークスペースやドキュメントへのアクセス制御」をデジタルコラボレーションの最大の課題として挙げた。

 「デジタルコラボレーションにクラウド型のツールを採用する企業が増えるにつれて、作成されたデータと、誰がそのデータにアクセスできるのかを把握することがますます重要になってきている」とAvePointの英国、アイルランド、南アフリカ担当カントリーマネージャーを務めるNigel Kilpatrick氏はプレスリリースで述べている。「企業がハイブリッドな職場環境に戻ったとしても、拡張管理やガバナンス、規制順守は依然として極めて重要だ」

調査方法

 今回の結果は、2020年11月〜2021年1月下旬にかけて、202の組織に属する222人の回答者を対象に実施した調査に基づいている。

提供:GettyImages/Laurence Dutton
提供:GettyImages/Laurence Dutton

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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