コラボレーション

「Fluid」コンポーネントとアプリの連携--MSが見据える共同作業の未来

マイクロソフトは、新しい形の共同作業を実現する技術として、オープンソースの「Fluid Framework」に期待をかけている。先ごろ、Fluidコンポーネントがプライベートプレビューとして利用可能になった。

 人々がオフィスや職場に(少なくとも部分的には)戻り始める中で、Microsoftが見るハイブリッドワークの未来には、まだリモートでの共同作業が含まれている。これは非同期で行われるものもあれば、リアルタイムで行われるものもある。

 「パンデミック下で顕著に表面化したのは、チームの生産性、すなわち人間の集団が連携できるようにすることだ」。Microsoftのエクスペリエンスおよびデバイス担当エグゼクティブバイスプレジデントのRhajesh Jha氏は、先ごろ開催された「Build」カンファレンスでこのように語った。「今はコラボレーションアプリの時代であり、その中心には共同作業があると考えている。共同作業は、ビデオ会議というコンテキストで同期的に実施されることもあれば、ドキュメントやチャットで非同期的に行われることもある」

 「今後は共同作業が新しいアプリケーションの中心になる必要がある」とJha氏は付け加えた。

 そうした新しいグループの生産性を実現するために、Microsoftが期待をかけているテクノロジーが、オープンソースの「Fluid Framework」だ。

提供:Microsoft
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 インタラクティブなFluidコンポーネントにより、リアルタイムの低遅延のウェブ編集機能が「Microsoft Teams」やその他の「Office」アプリに追加されるとともに、非同期での共同作業が可能になる。Fluidはドキュメントの共同編集を高速化するだろう。これは、誰かの変更内容がすぐに他の全メンバーに表示されるだけでなく、リストやテーブル、一連のアクションアイテムをFluidコンポーネントにすることで、誰もが都合の良いときに共同作成や編集ができるからだ。

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 Teamsはそのための場所として理にかなっている。というのも、他のアプリのランチャーとして使用でき、会議内でのアプリの実行も可能であるためだ。Fluidコンポーネントは現在、「Microsoft 365」向けのプライベートプレビューとして提供されている(現時点では招待制だが、数カ月以内にはより広い範囲に提供される予定だ)。

 Fluidコンポーネントは、共同作業をしている特定のチャットにピン留めすることもできるし、Fluidコンポーネントを1つのTeamsチャットから別のTeamsチャットにコピー&ペーストして、他の人を関与させることもできる。電子メールメッセージにもコピーでき(最終的には「Word」ドキュメントにも)、Fluidの共同作業の「チャンク」を構成するデータは、オンラインで編集可能な状態を維持し、全メンバーに同期され続ける。

 サーバー上のキャッシュやクライアント上のリアルタイムハブが必要ないため、Fluidのリアルタイムコラボレーションは実際のところシンプルなバックエンドアーキテクチャーだ、とFluid担当ソフトウェアエンジニアのSam Broner氏がBuildのセッションで説明した。「チームは、Fluidによってアーキテクチャーの重要な部分を置き換えられるだけでなく、パフォーマンスの向上とエンジニアリングコストの削減も実現できることを確認した」とBroner氏は指摘する。

Teamsチャット内のFluidコンポーネント。
提供:Microsoft
Teamsチャット内のFluidコンポーネント。
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Fluidコンポーネントはピン留めもできるし、Teamsから「Outlook」の電子メールに追加もできる。
提供:Microsoft
Fluidコンポーネントはピン留めもできるし、Teamsから「Outlook」の電子メールに追加もできる。
提供:Microsoft
Fluidコンポーネントは本質的にはウェブアプリであるため、レスポンシブデザインによってモバイルでも動作する。
提供:Microsoft
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