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「Python 4.0登場の可能性は低い」--生みの親が語る展望と現在の注力分野

「Python」の生みの親であるG・ヴァンロッサム氏は、Pythonのバージョン4.0がリリースされることはおそらくないと述べた。その背景には、「Python 2」から「Python 3」への移行で得た教訓があるという。

 「Python 4.0」についてあまり期待してはならない。同人気プログラミング言語の生みの親であるGuido van Rossum氏が、日の目を見ることはおそらくないだろうと述べたからだ。

 「Microsoft Reactor」とのインタビューで、van Rossum氏はPythonの未来について、そして同プログラミング言語がバージョン4.0に到達するかどうかについて尋ねられた。

 van Rossum氏の回答は、Python 4というアイデアに同氏とPythonのコア開発チームのメンバーはあまり興奮していないというもので、その理由には、「Python 2」から「Python 3」(正式版は2008年にリリース)への移行時に学んだ貴重な教訓があるという。

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 「私はPython 4というアイデアに気持ちが高まっていないし、コア開発チームのメンバーも皆、あまり乗り気ではない。したがって、4.0の登場はおそらくないだろう。少なくとも3.33までは、単純にバージョン番号を増やしていくつもりだ」。同氏はインタビュー動画でこのように述べている。

 「現時点でPython 4の名前がコア開発チーム内で挙がるのは、ほぼ冗談の中だけだ。われわれはPython 2からPython 3への移行で教訓を得た。Python 4について真剣に論じるのはタブーに近い」

 「Python 2.7.18」が、Python 2.7ライフサイクルの最後のリリースで、2020年4月にリリースされた。Python 3はPython 2と互換性がなく、Python 2に基づいてソフトウェアライブラリーの依存関係を作成した開発者はバージョン3.0にアップグレードできない、とvan Rossum氏は警告していた。

 それは遅々として進まない苦悩の移行期間であり、長年にわたって続いた。van Rossum氏とそのチームがまたすぐに同じ体験をしたいと考えていないことは明白だ。

 「私はいつも、あれは間違いだったと話している。Pythonはコア開発者が思っていた以上の成功を収めていたため、Python 2からPython 3への移行にもっと意識を向けて、もっとサポートすべきだった」とvan Rossum氏は語る。

 「自分たちの経験から、移行は比較的簡単だろうと考えていた。というのも、われわれは全員がPythonプログラミングのアインシュタインのような存在であり、Python 2からPython 3へのコード変換は眠っていてもできたからだ」

 van Rossum氏は、Python 4.0の可能性を完全には排除しなかったが、4.0のリリースが起こり得るのは「C」との互換性に大きな変更があった場合だけだと指摘した。「ある時点で、C拡張の特定のバイナリーやAPIの互換性を放棄せざるを得なくなることは想像できる。言語自体を変更しないためにC拡張との重大な非互換性が生じた場合と、GIL(グローバルインタープリターロック)を削除できた場合を考えてみよう。そのどちらか、または両方が起きたとしたら、C拡張レベルで互換性の問題が存在するため、それを4.0と呼ばざるを得なくなるだろう」。同氏はこのように述べた。

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