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米国で進むオフィス再開--期待と不安が入り交じる従業員の心境

米国ではワクチン接種が進み、オフィスを再開する企業が増えている。米TechRepublicが各社の従業員に話を聞いたところ、多くの人が不安と興奮が入り交じった気持ちを抱いていることが分かった。

 米国で働く人々にとって、1年以上続いた大規模な在宅勤務の実験が終わりを迎えようとしている。集団ワクチン接種の取り組みが進み、COVID-19の変異株に関する憶測が飛び交う中で、多数の従業員がオフィスに戻る準備をしている。パンデミックの最中にスタッフを現場に復帰させることには、非常に多くの困難が伴う。米TechRepublicは、オフィスへの復帰について従業員に話を聞いた。多くの人がオフィスへの復帰に関して不安と興奮、バーチャルコラボレーションが何カ月も続いたことから来る対面でのやりとりへの渇望といった入り交じった気持ちを抱いている。

 ESTAFormの創設者であるDarko Ivanoski氏は、同社では2020年3月からバーチャルで業務を行ってきたが、従業員を「数カ月以内」に現場に復帰させる準備を進めていると述べた。同社の「最大の懸念」は、オフィスに戻る従業員のために職場の安全を確保することだ、とIvanoski氏は語る。

 「多くの時間とコストをかけて、従業員のデスクの周りにパーティションを設置し、すべての部屋に手指消毒剤を用意した。こうした対策を講じても、感染のリスクは残る。だが、ワクチン接種が急速に進んでいるため、この点に関しては大いに希望を持てる」(Ivanoski氏)

 最初の数週間は、「オフィスへの復帰に慣れるのに苦労する」だろうが、ひとたび「落ち着いた」ら、「物事が順調に進むようになるはずだ」とIvanoski氏は考えている。

 同氏は当初、「オフィスへの復帰に関して従業員を喜ばせるのは難しいだろう」と考えていたが、予想以上に「従業員の戻りたいという気持ちが強い」と語った。

 「われわれは比較的小さなチームだ。すべてのやりとりをリモートでしなければならないことは、皆の気分に悪影響を及ぼした」とIvanoski氏。「同僚と雑談できることの重要性を過小評価していたと思う。リモートワークを始めたときに、すべてのやりとりが仕事に関することだけになった。仲間意識のようなものが失われてしまったと思う」

 企業向けのケータリングサービスを手がけるEat Firstでマネージングディレクターを務めるMarkus Albert氏は、二重の視点を提示し、オフィス再開には、「自身の職務がオフィス勤務の広範な再開に依存している幹部社員」と、「オフィスへの復帰を(開始)しようと試みる」経営者が関わっている、と主張した。最大の懸念の1つは、「他者に囲まれた環境で集中して仕事をする従業員の能力にパンデミックのPTSDが及ぼす影響」だ、とAlbert氏は語る。

提供:GettyImages/alvarez
提供:GettyImages/alvarez

 ワクチン接種の取り組みとオフィスの再開が進むこの数カ月で、COVID-19パスポートをめぐる議論が注目を集めるようになった。多くの企業が、職場での感染拡大を抑えるために、戻ってくる従業員へのワクチン接種の義務化や接種証明書の要求を検討している

 LaSalle Networkは3月、最高経営責任者(CEO)、最高執行責任者(COO)、財務部門や人事部門のリーダーを対象とした調査に基づく「Office Re-Entry Index」レポートの第1弾を発表した。このレポートによると、全回答者の39%は「オフィスに復帰する従業員にワクチン接種」を求めるかどうかをまだ決めておらず、まだ従業員をオフィスに復帰させていない回答者の34%が、「職場復帰のポリシー」をめぐって、スタッフと企業幹部の間で「衝突が生じる」と予想しているという。

 「物理的なオフィススペースに戻ってくる従業員にCOVIDパスポートやワクチン接種証明書を求めることを多く(の企業)が検討しているが、私はその合法性についても懸念している」とAlbert氏は述べた。

 これらの懸念を別にすれば、同僚との対面での共同作業やオフィスワークのその他の社会的側面を楽しみにしている、とAlbert氏は語る。

 「友人や同僚にどう過ごしているかと聞くときに、否定的な答えしかない質問をしているのではないかと心配する必要がなくなるのは、胸が躍る思いだ。他の勤勉で生産的な人々に囲まれたときに感じるモチベーションも、非常に楽しみにしている」(Albert氏)

 サイバーセキュリティアナリストのEric Florence氏は、対面での仕事に移行中で、チーム内の多くの人がそのプロセスに「ある程度の安心感を覚えている」と述べた。

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