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AWS「Lookout for Metrics」でKPIの異常を検知--機械学習を使ってパターン認識

Amazon Web Services(AWS)は、機械学習を利用してパフォーマンス指標を監視し、異常を検知するフルマネージド型のビジネスインテリジェンスサービス「Lookout for Metrics」の提供を開始した。

 Amazon Web Services(AWS)は、機械学習を利用してパフォーマンス指標を監視し、異常を検知するフルマネージド型のビジネスインテリジェンスサービス「Lookout for Metrics」の提供を開始した。

 Lookout for Metricsは、Amazonが社内で利用しているのと同じ機械学習技術を用いて、売り上げ、ウェブページビュー、アクティブユーザー、取引量、モバイルアプリのインストール数などの主要業績評価指標(KPI)を監視する。

 このサービスは、パフォーマンスの低下を自動的に警告し、予期せぬ売り上げの減少、ショッピングカートの放棄率の高さ、決済処理の失敗の急増、新規ユーザー登録の増加といった異常の根本原因を特定することで、事業を支援することを目的としている。

 Lookout for Metricsは、データを自動的に検査や準備するだけでなく、関連する異常をグループ化し、潜在的な根本原因をまとめ、異常を重大性によってランク付けするため、企業は最初に取り組むべき事柄を優先できる。

 Lookout for Metricsは、「Amazon Simple Storage Solution(Amazon S3)」「Amazon CloudWatch」「Amazon Relational Database Service(Amazon RDS)」「Amazon Redshift」をはじめとする19の一般的なデータソースに加え、「Salesforce」「Marketo」「Zendesk」といったソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)アプリケーションにも接続できる。

 「マーケティングやセールスから通信やゲームに至るまで、あらゆる業界の顧客がKPIを持っており、事業をする中で通常の範囲を超えた潜在的な急騰や下落、その他の異常を監視できなければならない」とAWSのAmazon Machine Learning担当バイスプレジデントであるSwami Sivasubramanian氏は言う

 「しかし、指標の異常を捉えて診断することは困難であり、根本的な原因が特定された時には、早期に発見された場合よりもはるかに大きな被害になっている」(Sivasubramanian氏)

 あらゆる規模の組織が、事業全体の健全性を判断し、KPIを追跡するために指標を収集している。

 従来、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールは、データウェアハウス、サードパーティーの顧客関係管理(CRM)プラットフォーム、ローカルのデータストアに保存されている業務指標など、異なるソースにまたがるデータを管理するために使われてきた。

 しかし、AWSの説明によれば、異常の特定は困難だという。従来のルールベースの手法では、任意に定義された数値範囲の外にあるデータを探したり、範囲が広すぎると異常を見逃す可能性があったりする。また、静的であり、時間帯や曜日、ビジネスサイクルなどの条件の変化に対応できない。

 その結果、異常が検出されても開発者、アナリスト、事業主が問題の根本原因を特定するのに時間がかかることがある。

 AWSによれば、機械学習は膨大な量の情報の中からパターンを認識し、迅速に異常を特定し、ビジネスサイクルや季節のパターンに動的に適応する能力を備えているため、ルールベースの手法が引き起こす課題に対する解決策を提供するという。Lookout for Metricsは、指標の異常を自動的に検出し、顧客が根本原因を迅速に特定できるようにするため、面倒な作業がなくなる。

 Amazonによれば、Lookout for Metricsの利用には、専門家による機械学習のトレーニングは不要だという。また、サービスが結果を生み出すようになると、顧客は検出された異常の関連性について、AWSコンソールやAPIを介してフィードバックを送れ、結果の精度も継続的に向上させられる。

 Lookout for Metricsは、AWSコンソールから直接利用できるほか、一部の米国、英国、欧州連合(EU)、アジア太平洋リージョンの顧客向けに「AWSパートナーネットワーク(APN)」のサポートパートナーを通じて利用できる。また、その他のリージョンでも間もなく利用可能になる予定。

 Sivasubramanian氏は次のように述べている。「Amazon Lookout for Metricsの提供により、大規模で高精度かつ高速に異常を検知してきたAmazon自身の経験を生かした使いやすい機械学習サービスを活用し、顧客が事業で重要な指標を監視できるようになることを嬉しく思う」

「Lookout for Metrics」は、パフォーマンスの重大な問題を示す可能性のあるデータの予期せぬ変化を特定する。
「Lookout for Metrics」は、パフォーマンスの重大な問題を示す可能性のあるデータの予期せぬ変化を特定する。
提供:nd3000/iStock

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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