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ニッセイ情報テクノロジーとNTTデータが「仮想GPU」を活用する理由

エヌビディアは、GPUの性能を分割してグラフィックス処理の性能を上げる“仮想GPU”の事例を披露する説明会を開催。ニッセイ情報テクノロジーとNTTデータが登壇して、それぞれの仮想GPUの活用事例を解説した。

 テレワーク/リモートワークの枠組みで活用されているのが仮想デスクトップ基盤(VDI)だ。VDIはIT部門が集中管理できるというメリットがあるが、その一方で動画の編集やCADなどの重い処理のレスポンスが悪くなるというデメリットがある。

 GPUベンダーであるエヌビディアによれば、Windows 10以降、CPUやGPUの性能に対する需要が向上し、Windows 7と比較してOSによる負担は1.3倍、アプリケーションによる負担は2倍に増加しているという。コロナ禍のオンライン会議の増加はさらなるGPUの性能が必要となっている。

 そうした状況を踏まえてエヌビディアは、仮想環境などでGPUの性能を分割してグラフィックス処理の性能を上げる“仮想GPU(vGPU)”の事例を披露するオンライン説明会「テレワーク推進時代! NVIDIA vGPUソリューションで生産性を向上させたITトップ企業の成功秘話」を3月24日に開催した。ニッセイ情報テクノロジーとNTTデータが登壇して、それぞれのvGPUの活用事例を解説した。

NVIDIA M10×3搭載サーバー76台で7600人のVDI

 ニッセイ情報テクノロジーは2012年から、Windows Serverを複数のユーザーで共有するサーバーベースドコンピューティング(SBC)をベースにしていた。

ニッセイ情報テクノロジー クラウドサービス事業部 担当部長 伊丹康雄氏
ニッセイ情報テクノロジー クラウドサービス事業部 担当部長 伊丹康雄氏

 ニッセイ情報テクノロジー クラウドサービス事業部 担当部長 伊丹康雄氏によれば、「ユーザー増やMicrosoft 365など負荷の高いアプリケーション増加。あわせて保守期間を踏まえて、モバイル対応や快適な動画再生が可能」なVDI環境の再構築を目指していた。同社は知見を持つ社員が現場の声を聞きながらVDI環境を刷新する「Thanksプロジェクト」を2020年度から着手する。

 同プロジェクトでは、仮想マシンにGPU機能を提供するソフトウェアである「NVIDIA GRID vPC(仮想PC)」を採用。仮想化環境向けGPUアクセラレーター「NVIDIA Tesla M10」を3基搭載した「Dell EMC PowerEdge R740」を76台導入し、ハイパーバイザー「VMware ESXi」とVDIソフトウェア「VMware Horizon View」をベースにしたVDIサーバー環境を構築した。

 さらに仮想ブラウザーサーバー群を「PowerEdge R640」5台で構築してウェブブラウジング時の安全性を確保。現在約7600人のニッセイ情報テクノロジーの社員のほかパートナーがVDI環境を利用している。

Thanksプロジェクトで目指したVDI環境 Thanksプロジェクトで目指したVDI環境
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 当然ながら集約させたサーバー群の発熱量を考慮するため、データセンター事業者と相談しながら、ラック配置時に1U程度の隙間を作るなどの配慮を施した。「最終的にはスペースあたりの効率集約率が低下」(伊丹氏)したものの、熱障害対策としては必要だったと振り返る。

リニューアルしたThanks基盤 リニューアルしたThanks基盤
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