この数年間、Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSatya Nadella氏は、ビジネスにおけるテクノロジーの民主化が生産性にもたらす利点をアピールしてきた。最近の研究によると、ローコード開発ツールで実現されるそうした概念には実際に利点があり、世界中の企業で効果的に使用されているという。これらの新しいツールを利用すれば、従業員はコストのかかる開発リソースを消費することなく、ビジネスアプリケーションをその場で構築できる。
テクノロジーの民主化を実現するMicrosoftの主要なツールには、「Power Automate」とロボティックプロセスオートメーション(RPA)システムの使用が含まれる。「Microsoft Ignite 2019」での発表以来、Power Automateは着実に成長しているが、それでも同社の野心を満たすには十分でないようだ。そこで、同社は米国時間2021年3月2日、すべての「Windows 10」ユーザーを対象に、Power Automateのデスクトップ版である「Power Automate Desktop」を無料ダウンロードとして公開した。
すべてのWindows 10ユーザーが無料で利用可能に
念のため説明しておくと、Power Automateのデスクトップアプリ自体は追加費用なしで利用できるが、同ツールがローコードアプリの作成に使用するRPAシステムは残念ながら無料ではない。Power Automateを動かすクラウドベースシステムのサブスクリプション料金は、ユーザー1人あたり月額15ドルだ。機能が制限された無料トライアルも提供されている。
残り本文:約1433文字 ログインして続きを読んでください。