BI/DWH

MS「Power BI Premium Gen2」--プレミアム機能の利用をより容易に

マイクロソフトの「Power BI Premium Generation 2」では、ユーザー単位のライセンスを利用できるようになる。同社の幹部によると、ビジネスユーザー向けの機能に力を入れているという。

Power BI Premiumの新バージョンであるPower BI Premium Generation 2(Premium Gen2)は現在のところプレビュー段階で、4月2日に一般提供が開始される予定だ。提供:Microsoft
Power BI Premiumの新バージョンであるPower BI Premium Generation 2(Premium Gen2)は現在のところプレビュー段階で、4月2日に一般提供が開始される予定だ。
提供:Microsoft

 ビジネスインテリジェンス(BI)ツールは常に、意思決定を組織全体に伝えるためのデータに対して、高度に階層化されたアプローチをとってきた。大量のデータを格納するには、管理とアクセスが複雑なデータベースが必要で、分析を実行するには、OLAPキューブと時間のかかるETLプロセスを使用しなければならなかった。テクノロジーの複雑さとライセンスのコストの両方が原因で、データへの直接アクセスが制限され、いつも遅れていた。レポートの実行に1日かかるのであれば、自社の現状をリアルタイムで確認できない。

「私がCXOと話すときの主なテーマはデータリテラシーだ」(Arun Ulag氏)</br>
Image: Microsoft
「私がCXOと話すときの主なテーマはデータリテラシーだ」(Arun Ulag氏)
Image: Microsoft

 「Microsoft Power BI」の利点は、取得したデータを多用な形式で視覚化する機能や、「Microsoft Azure」でセルフサービス化された「SQL Server Analysis Service」のおなじみのページ番号付きレポートだけではない。Power BIの目的は常に、そのデータをビジネスアナリストや意思決定者に大量に提供し、今ではノーコードツールと呼ばれるようになったものを利用できるようにして、プロのデータエンジニアでなくてもデータをクリーンアップして扱えるようにすることだった、とMicrosoftのPower BI担当コーポレートバイスプレジデントのArun Ulag氏が米TechRepublicに語った。

 「コーディングの経験がなくても、大量のデータを取り込んで『Azure DB』上のPower BIデータフローで直接処理する機能、テキストや画像などの非構造化データを分析する機能、そして感情分析やキーフレーズ抽出、言語検出、画像認識などは、Power BIに組み込まれたドラッグ&ドロップのノーコード体験だ」

 ビジネスアナリストは、何TBものデータで独自のOLAPモデルを構築でき、視覚化や複雑な分析も作成できる。また、開発者がPower BIのデプロイパイプラインでコードを公開するときに使用するのと同種のバージョン管理、継続的開発、ライフサイクル管理をレポートで利用可能だ。「これは素晴らしいユーザーインターフェースであり、ビジネスアナリスト向けに設計されている。アナリストはプロの開発者ではないが、自分のプロジェクトを開発からテスト、本稼働まで進める必要がある」とUlag氏は述べた。

適切な料金を支払う

 Power BIは今でも開発者にとって興味深いものだ。特に、Power BIをアプリケーションに組み込む埋め込み分析は関心を引く。開発者がそのためのAPIを試せる新しいサンドボックスも提供されている。

 だが、このサービスで重点が置かれているのは、ビジネスユーザーにさらなる力を与える機能だ。Microsoftは、こうした機能を新たに開発しては、Power BIのプレミアムバージョンに追加してきたため、最終的に強力な製品になったが、料金も非常に高額だった。

 「『Power BI Premium』はキャパシティーモデルで販売されているため、顧客は4コアの料金を支払う。コアの料金を払えば、どんな用途にも使うことができる」とUlag氏。「プレミアムのコアを購入するだけで、これらすべてのワークロードを実行でき、その都度少額を請求されることはない。当社は次々にワークロードを追加して、ビジネスに力を与える一連の機能を改善した。これにより、データから視覚化の作成までを網羅する包括的なスタックを構築できる」

 しかし、P1ノードの月額5000ドルという料金は、大規模なデータモデル、ライフサイクル管理、自動機械学習用の個別の製品よりは安いかもしれないが(Ulag氏は同等のツールよりも25〜30%安いと指摘する)、それでも多くの組織にとって、さらには大企業内の小さな部門にとっては手が届かないものだった。

 「私がCXOと話すときの主なテーマはデータリテラシーだ」とUlag氏は述べる。「現時点で起きているのはこんなパターンだ。特に、COVIDによって状況が絶えず変化する環境でよく見られるが、CXOは、データによってあらゆる意思決定を下す力を皆に与えたいと強く思っている。Power BIは『Microsoft Teams』と『Excel』に深く統合されているため、多くの共同作業が行われるようになった」。しかしそれは、決定を下したり理解したりする必要がある者すべてにデータツールを提供することを意味する。

TechRepublic Japanで人気の記事

編集部オススメ

トレンドまるわかり![PR]

財務・経理
人事・労務
マーケ・営業
購買・調達
生産・製造
データ分析
コミュニケーション
通信・通話
文書・コンテンツ
PC・モバイル
新興技術
ITインフラ
クラウドサービス
OS・ミドルウェア
開発
データベース
運用
セキュリティ

ホワイトペーパーランキング

  1. MITスローン編著、経営層向けガイド「AIと機械学習の重要性」日本語版
  2. AWS提供! 機械学習でビジネスの成功を掴むためのエグゼクティブ向けプレイブック
  3. DX実現の鍵は「深層学習を用いたアプリ開発の高度化」 最適な導入アプローチをIDCが提言
  4. ランサムウェアを阻止するための10のベストプラクティス、エンドポイント保護編
  5. テレワークで急増、リモートデスクトップ経由のサイバー脅威、実態と対策とは

Follow TechRepublic Japan

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]