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Excelベースのローコード言語「Power Fx」--数式の利用で既存スキルを活用可能に

マイクロソフトが発表したオープンソースのローコード開発言語「Power Fx」は「Excel」をベースとしている。

 Microsoftが「Microsoft Excel」をベースとするオープンソースのローコード言語「Power Fx」を発表した。

 Power Fxは「Microsoft Power Platform」全体でロジックを表現するための新しい言語である。Microsoftのいわゆるキャンバスアプリ開発用の数式言語の新しい名称であり、全く新しいプログラミング言語ではない。

 Power Fxは汎用、強い型付け、宣言型、関数型といった特徴を持つプログラミング言語である、とMicrosoftは説明している。同社によると、Power FxはExcelと同じ構文および関数を使用し、Excelが数式を処理するのとほぼ同じ仕組みで動作するという。

 この概念がPower Fxの中核をなしている。つまり、Excelでスプレッドシートを作成するのと同じくらい簡単にアプリをプログラミングできる。Power Fxは、複数のコードに取り組むのではなく、数式を利用する。数式は宣言型で、コードが更新されると、即座に再計算される。つまり、エラーはすぐに検出されて強調表示されるので、コードのほかの部分に干渉しない。

 Microsoftの「Power Apps」担当製品管理ディレクターであるRyan Cunningham氏は米国時間3月2日、「Microsoft Ignite」で同言語を発表し、「何億人ものユーザーがすでに慣れ親しんでいる数式を使用することで、Power Fxは、幅広い人々が既存のスキルをローコードソリューションで活用することを可能にする。Power Fxは、ビジネスユーザーとプロの開発者の両者がロジックを表現して問題を解決するための共通の基盤になる」と述べた。

 Microsoftは今後2年間をかけて、Power FxをPower Platform全体に拡張していく予定だ。これには、モデル駆動型のPower Appsや「Microsoft Dataverse」、「Power Virtual Agents」ローコードチャットボットプラットフォームなどが含まれる。また、開発者はPower Fxを使用して、「Visual Studio Code」などのテキストエディターでアプリを直接編集できるようになる。

 この言語は、Power BIの既存の「M」および「DAX」プログラミング言語と併存する。プリンシパルプログラムマネージャーのGreg Lindhorst氏によると、これら3つの言語はすべて異なる目的を果たすので、平和的に共存することが可能だという。

 「MとDAXは大量のデータの読み取り、整形、結合、要約に重点を置いているのに対し、Power Fxはより小規模なリレーショナルデータセットの読み取りと書き込みに重点を置いている」(Lindhorst氏)

 Power Fxは、Microsoftのワークフロー自動化ツールである「Power Automate Desktop」内でも使用可能になる。Power Automate Desktopは現在、すべての「Windows 10」ユーザーに無料で提供されている。

 「Power Fxを使用すると、同じ期間内に開発者の影響を何倍にも増幅できる。市民開発者がとっつきやすく、親しみやすい方法でロジックを表現できるようにすることで、われわれは洗練されたソリューションを構築できる人を劇的に増やしている」(Cunningham氏)

 「専門家が期待するツールを備えたPower Fxを提供し、Visual Studio Codeなどのテキストエディターでアプリを直接編集する機能やソース管理を使用する機能を含めることで、われわれは、開発者がより迅速に作業を進め、何百万人もの開発者と共通の基盤を見つけられるようにしている」

Microsoft Power Fxはローコードアプリケーション開発用のオープンソースの数式言語で、Microsoft Excelをベースとしている。
Microsoft Power Fxはローコードアプリケーション開発用のオープンソースの数式言語で、Microsoft Excelをベースとしている。
提供:Microsoft

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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