セキュリティ

セキュリティコンプライアンスを高める--恐怖心を利用すべきでない5つの理由

企業にとってセキュリティは重要だが、従業員をセキュリティプロトコルに従わせるのは容易ではない。恐怖心を利用した手法が好ましくない利用を5つ紹介する。

 安全でないパスワードを使ったり、フィッシングメールを開封したり、悪意のあるアプリをインストールしたりしている人たちは、どうして理解していないのだろうか。そういう人たちに教えてあげよう、セキュリティプロトコルに従わなければ叱責の対象となることを。そう、「恐怖による統治を徹底させるのだ」。ちょっと待て。これは映画「スター・ウォーズ」に出てくるグランド・モフ・ターキンの言葉だが、その手法は、彼にとってはあまりうまくいかなかった。恐怖心は社員を安全にさせる最良の方法ではないのかもしれない。ここではセキュリティコンプライアンスを奨励するために、恐怖心を利用すべきではない5つの理由を紹介しよう。

  1. 恐怖心は薄れる。疲れ切って慣れてしまう。「そうだ、そうだ、そうだ、悪いことが起こるぞ。そんなこと、最初に何千回も聞いた」。より良い戦術は、人々に安全でありたいと思わせることだ。
  1. 人々は恐怖心を煽ることに対して疑いを抱くものだ。恐怖心が薄れると不信感が芽生える。「あのようなセキュリティ専門家は、自分たちが何について話しているのか分かっていないに違いない。彼らはただ給料を稼いでいるだけだ。自分はハッキングされたことなど一度もない!」。信頼を一度失うと、順守は難しくなる。
  2. 恐怖心は他にも副作用をもたらすことがある。罰を与えることが従業員にもたらすのは、理解や適応力でなく、限られた順守だ。その結果、生産性やイノベーションが低下することもある。「新しいことに挑戦しないで、ルールに従った方がいい」
  3. 恐怖心が不正や近道につながることもある。典型的なケースとして、社員に長いパスワードの利用を求め、その再利用や書き留めることを禁止するよう伝える場合がある。社員は、どうやって全てを守りつつ、いくつものパスワードを覚えておけばよいのだろうか。どうせ厄介なことになるのだから、ルールを守るのを諦めてしまうかもしれない。優れたパスワード管理ツールを社員に与える方が良い考えだろう。
  4. 恐怖心はやる気を失わせる。怒鳴ったり、罰を与えたり、脅したりしても、職場の文化は良くならない。人々を自分の味方につけ、セキュリティを改善したいと思わせることの方が、はるかに持続可能だ。

 注意してほしいのは、読者の皆さんがこの5つに気を留めなくても、私は皆さんを罰するつもりは当然ないということだ。ただ、私も皆さんも望んでいるのはセキュリティコンプライアンスの改善だ。なので、よく考えてみてほしい。

提供:iStockphoto/fizkes
提供:iStockphoto/fizkes

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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