東京ドームでは、望月氏も含めてほぼ初心者がkintoneを利用。難しいことはしたくないと思っていたという。自分たちで運用していく必要もあるため、アプリ開発やプラグインだけでなく、運用や業務改善を含めた提案をした、ミューチュアル・グロースを選んだという。

ミューチュアル・グロース セールスプロモーション部 部長 澤田周五郎氏
「具体的に『このアプリを作ってください』というお話ではなく、今困っている状況にどうアプローチしていくべきかというご相談でした。当社は、開発のみにフォーカスせず、運用面での検証や開発したアプリへのフィードバックを適切に反映することが重要だと考えています。kintoneは運用しながらお客様自身でも改善がしやすいツールですので、今回のご要望には最適であったと思います。後は、個人的な話になりますが、学生の時に東京ドームのイベントスタッフをやっていたことがありまして、思い入れがあります」と澤田氏は笑った。
まずは申請業務をデジタル化
出展者の管理業務は、出展者からの申し込みがあり、審査を通った出展者からの正式な申請、精算という3ステップがあるが、まずは一番大変な申請業務に着手した。
以前の申請業務では、出展者に申請書類を手書きで記入してもらい、郵送やファクスでやりとりしていた。申請書類が届いたかどうか、申請情報の不備の連絡などには電話を活用。申請資料のデータはアルバイトがExcelに手入力していた。恐ろしくアナログな作業なうえ、これが1000社分あるのだから、時間がいくらあっても足りないのは当然だ。
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