スプレッドシートでゼロを隠す、すなわち非表示にするのは、珍しいことではない。「Excel」には、ゼロを簡単に非表示にして望む結果を得るための方法が3つ用意されている。本記事では、設定を使用する方法、書式を使用する方法、関数を使用する方法を紹介する。それぞれ結果が異なるため、3つすべての実行方法を理解しておくといいだろう。
筆者は「Windows 10」の64ビット版システムで「Microsoft 365」を使用しているが、古いバージョンを使っても構わない。作業用のデータは自分で用意してもいいし、デモ用の.xlxsファイルをダウンロードしてもいい。ブラウザーには正しい結果が表示される。ブラウザー版で実行できるのは、最後に紹介する方法だけだ。
Excelシート全体でゼロを非表示にする方法
ゼロを非表示にする最も簡単な方法は、ゼロかゼロでないかの単純な設定だ。この方法は、目的によって有効な場合とそうでない場合がある。この設定はシート全体に適用されることに注意してほしい。
- 「ファイル」タブをクリックし、左側のペインで「オプション」を選択して、左側のペインで「詳細設定」をクリックする。
- 「次のシートで作業するときの表示設定」で、「ゼロ値のセルにゼロを表示する」のチェックを外す(図A)。
- 「OK」をクリックしてダイアログを閉じる。
このオプションを選択解除した結果が、図Bの左側だ。ゼロ、結果がゼロになる数式、空白だったセルを比較できる(D列には=B3+C3という単純な数式が含まれており、3つの空白セルがある)。シート全体でゼロが非表示になることに注意してほしい。0、またはゼロを返す数式を空白セルに入力してみよう。入力自体は可能で、数式バーに表示されるが、セルには表示されない。この設定ではやりすぎという場合は、カスタム書式を使う方法がある。
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