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ローコード開発の事例から業務部門の関わり方や開発スキルの育成方法を考察する

注目が集まるローコード/ノーコード開発には、業務部門担当はどう関わればいいのだろうか。クニエの坂本氏が流通や金融、建設業での事例を解説する。

 第2回は、工数削減・開発生産性の向上に焦点を当て、ローコード開発により開発プロジェクトを成功に導いた3つの事例を紹介した。60%の工数削減を実現した事例もあり、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)や環境の変化に応じた新たなビジネス創出など、短期間でのシステム開発を求められる現在において、ローコード開発のメリットを十分理解いただけたのではないかと思う。

 今回は、ローコード開発を進める上での業務部門担当者の関わり方と内製での開発スキルの育成方法について3つの事例を取り上げ、開発プロジェクトを成功に導くポイントを考察する。

事例1:業務部門主導、2カ月で新規システムを完成

背景

 流通業界向けのソリューションプロバイダーD社の業務部門は、自社で開発した小売店向けシステムの拡販を検討していた。もともとこのシステムは、大規模な流通店舗向けに開発されたものであったため、機能は十分に兼ね備えている一方で、規模の異なる小売店向けには大きすぎるものであった。ヒアリングの結果、小売店の要望は、「販売食品の利益が簡単にわかり、値引きなどの販売戦略をスピーディに立てられるシステムがほしい」といった、既存の大規模システムに含まれる少数の機能でまかなえるものであり、余分な機能を排除した、より小回りが利く別のシステムを提供する必要があった。

ローコード開発採用の経緯

 D社の業務部門の担当者は、このような小回りが利くシステムを開発するための情報収集を行い、アジャイル開発、ローコード開発ツール「GeneXus」というキーワードを見つけた。そこで、GeneXusでローコード開発を行っているIT企業へ連絡し、検討を開始することにした。そして、ローコード開発を採用する決定打となったのは、新たに販売するシステムを検討する会議で、「実際に動く」プロトタイプがその場で作成されたことだった。D社の販売業務部門の担当者とIT企業の会議で、IT企業の担当者はD社の業務部門の担当者からシステムの概要をヒアリングすると、GeneXusを用い、すぐにそれに応じたプロトタイプを作成し動かして見せた。D社の担当者は画面を見ながらシステムを確認でき、よりイメージが湧きやすいことで、GeneXusを活用したシステムを開発する話が一気に進展した。

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