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開発言語「C++」の歩み--生みの親が語る「慎重な進化」のアプローチ

「C++」は世界中のシステムを支えているプログラミング言語だ。生みの親であるB・ストロヴストルップ氏に、同言語の初期の取り組みや今後の展開について聞いた。

 「C++」の起源は、1979年までさかのぼる。同プログラミング言語の生みの親であるBjarne Stroustrup氏が、当時「C with Classes」として知られていた言語の開発に乗り出したときだ。当初は「C」プログラミング言語の改良版として設計され、オブジェクト指向プログラミングに基づく機能が追加された。

 「もちろん、C++の成功は驚きだった」。Stroustrup氏は米TechRepublicにこう語った。「C++の成功の要因は、ハードウェアの効率的な使用と強力な抽象化メカニズムという最初の設計目標と、実際の使用者からのフィードバックに基づく慎重な進化であると考えている」。C++は現在、開発者に最も広く利用されている言語の1つであり、世界中のシステムやサービスを支えている。

 「共有メモリーか、あるいはネットワークのような通信システムを備えたマルチコンピューターシステムを構築したかった」とStroustrup氏は説明する。

 「注力したのはソフトウェアだ。メモリーマネージャーやプロセススケジューラー、デバイスドライバーなど、ハードウェアに近い低レベルのコードを記述して、ソフトウェアコンポーネントを分離することで、明確に定義された方法で通信する別々のコンピューターで実行できるようにする必要があった」

 当時はそのタスクに対応できる言語がなかったため、Stroustrup氏はそれが可能な言語の開発に力を尽くした。「C with Classesは、ハードウェアの近くで動作するCの機能と、『Simula』の抽象化とコード整理用のクラスの効率的なバリアントを組み合わせたものだ」(Stroustrup氏)

 同氏はかなり早い段階から、自分が同言語を独裁的に管理できないことに気づいていた。C++の初期の作業に関わっていたのは、同氏とBell Labsの数人の同僚だけだったが、同言語を標準化する取り組みが始まったとき、関係者の数は数十人に膨れ上がった。

 現在、C++の標準委員会のメンバーは約400人だ。さらに、同言語の方向性を注視して影響を与えようと試みる大規模なユーザーコミュニティーもある。

 では、そこまで熱烈に支持されるプログラミング言語の一貫性を保つには、どうすればいいだろうか。「それはチャンスでもあり、非常に大きな問題でもある」とStroustrup氏は語る。

 「最も難しいのは、何が重要なのかを判断して、一貫性を維持することだ。何をやりたいかが分かれば、それを実現するための優れた技術的手段がいずれ見つかる」

「Vasa」を思い起こせ

 1998年は、C++が正式に標準化され、堅実な定番言語になった年だ。その時点で、すでに世界で最も広く使用されるプログラミング言語の1つになっており、現在もその地位を維持している。

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