事業者のDXについて取り上げる本連載。第4回では、これまでのセールスフォース・ドットコムでの地域での営業活動を通して感じたことに加えて、コロナ禍での変化も踏まえた地域の事業者が今後成長していくために必要な考え方を解説します。
共通課題の人材不足--目指さざるを得ない生産性向上
地域の事業者が共通して抱える課題の一つが、人材不足です。そもそも若い世代の人材が限られているため、人材採用に力を入れたとしても、採用できないことも少なくありません。そこで、今いる人材の生産性をいかに上げるかということに関心が高くなっています。
その解決策の一つが人材教育です。特に新型コロナウイルス感染症の影響からリモートワークをするようになって、人材教育に関するこれまでとは異なる問題が発生するようになりました。今まではオフィスに集まって一緒に仕事をしていたので、若手社員は日常的に他の人の仕事の様子を見たり、話を聞いたりして、ノウハウを身につけることができていました。特に地域の事業者の場合は、大企業のように教育制度が整っておらず、現場で実務をさせながら教育していく、On the Job Traininng(OJT)を中心にしていることが多いのが実情です。
残り本文:約2388文字 ログインして続きを読んでください。