Dell Technologies傘下のBoomi(ブーミ)は11月18日、日本における成長戦略を説明する記者説明会を開催した。同社はクラウドベースでシステム間のデータを連携させる“Integration Platform as a Service(iPaaS)”の「Boomi AtomSphere」を2007年にリリースし、2010年にはDell TechnologiesによるBoomiを買収を受け、2017年に日本市場に進出している。
同社 アジア太平洋日本担当バイスプレジデント Ajit Melarkode(アジット・メラコーデ)氏は日本市場について「重要なビジネス市場。日本独自のパートナーネットワークを充実させていく」と今後の展望を語った。同日付で国内事業を統括するカントリーゼネラルマネージャーに、元日本マイクロソフトの堀和紀氏が就任した。
レガシー環境とクラウドの統合に有効
IDGが2018年12月に発表した調査結果によれば、51%のITリーダーがデジタルトランスフォーメーション(DX)を中断・放棄し、64%がレガシーシステムが最大の障壁だと認識しているという。調査結果を引用しつつ、Melarkode氏は「日本市場は内製コードを抱え、レガシー環境を重視してきた。グローバル化に伴って海外企業が進出し、日本企業はクラウドとレガシー環境の統合が求められている」と指摘した。
同社はBoomi AtomSphereがデータやプロセス、サービス指向アーキテクチャー(SOA)、アプリケーションなどを統合するクラウド統合プラットフォームであり、レガシー環境を抱えつつもDXを求められる日本企業に有益と強調する。
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