AI・機械学習 アイ・ティ・アール

国内主要AI市場、2019年度は37.8%増--機械学習自動化プラットフォームが伸長

2019年度の国内AI主要8市場の売上金額は、前年度比37.8%増の384億5000万円。自社データへの活用などの独自開発支援、画像認識と翻訳が選考する汎用サービスへの活用を両輪に、2024年度には980億円に達すると見込む。

 アイ・ティ・アール(ITR)は11月17日、国内の人工知能(AI)主要8市場の規模推移と予測を発表した。

 画像認識、音声認識、音声合成、言語解析と活用、翻訳、検索/探索、時系列データ分析、機械学習自動化プラットフォームをAI主要8市場と定義。

 技術的な進歩、製品やサービスを組み合わせたソリューションの拡大、活用用途の多様化などを背景に8市場とも成長するという。2019年度に前年度比37.8%増、384億5000万円の売り上げは、2024年度に980億円に達するとしている。

 2019年度に最も伸長した市場は、前年度比95.0%増の機械学習自動化プラットフォーム。多くの企業の課題であるデータサイエンティスト人材の不足を補える製品、サービスとして認知度が向上し、大企業を中心に導入が進んだという。参入ベンダーの増加、低価格化などの傾向があり、導入は継続的に拡大すると予測している。

 次いで高い伸びを示した市場は70.4%増の画像認識。上位ベンダーの設備点検用途の大口案件獲得が要因にあるという。工場などでの製品の外観検査、道路や橋などの社会インフラや各種建造物の保全業務といった活用が主体ながら、導線や動態の分析、車両の自動運転関連など多様化の兆しがあると説明。今後も継続的に伸びるとしている。

 売上金額をベースとする8市場の2019~2024年の年平均成長率(Compound Annual Growth Rate:CAGR)は20.6%。中でも時系列データ分析が31.5%と最も伸びるという。年々増大するデータに対する、複数データを掛け合わせた高度な分析ニーズが高まるとしている。

 ITRのシニア・アナリストの舘野真人氏は、「独自開発が主流のAIシステムはビジネス用途で汎用的に活用できる製品、サービスが限られているが、専門スキルを持つスタッフが不足する企業が開発に必要な作業を効率化できる、機械学習自動化プラットフォームの採用が拡大している。また、汎用サービス分野では、画像認識と翻訳の実用化が先行している。

 国内のAI関連市場は、自社固有のデータから洞察を得るための独自開発の支援と、学習済みモデルの利用で迅速にAIの価値を享受できる汎用サービスの両輪で拡大を続ける」とコメントしている。

AI主要8市場規模推移および予測(出典:ITR) AI主要8市場規模推移および予測(出典:ITR)
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