前回の記事において、一般的なレガシーのイメージとは違う「IBM i(AS/400)」のレガシーの正体を特定した。今回は、レガシーであるユーザーアプリケーションや古い使い方のモダナイゼーションを阻む障壁を分析し、本記事の主題である「新しい選択肢」につながる、乗り越えなくてはいけない条件を提示したいと思う。
サステナブルなレガシー
IBM iと他のシステムとの大きな違いの一つとして、アプリケーションリソースの継承性が挙げられる。
多くのシステムではOSやフレームワーク、ミドルウェアなどのバージョンアップに伴い、アプリケーションに何らかの手を入れる必要がある。この手間が大きい場合は、全体をリビルド(再構築)し、更にフレームワークやミドルウェアも変更するなど、基盤のリプレースも併せて選択するユーザーもでてくる。
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