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「C#」の20年の歩み--リードデザイナーが語る変遷と今後の可能性

「C#」は20年にわたって広く利用されているプログラミング言語だ。マイクロソフトで同言語の開発を主導するリードデザイナーに、これまでの取り組み、設計チームの運営、将来の機能などについて聞いた。

 誕生から20年がたった今でも、「C#」は世界で最も広く使用されている人気プログラミング言語の1つだ。汎用性と読みやすい構文が多くの人に支持され、すぐにウェブアプリやモバイルアプリ、ゲーム開発、ビジネスアプリケーションなどの定番言語になった。

 C#は元々、Sun Microsystems(現Oracle)で1996年に開発されたプログラミング言語「Java」に対抗して設計された言語で、源流をたどるとJavaとの共通点が多いが、Microsoftによる広範なサポートもあって、C#は2001年に歴史が始まって以来、概ね独自の進化を遂げてきた。

 C#の人気の大きな要因は、新しい機能が迅速に採用される傾向にあることだ。MicrosoftでC#のプログラムマネージャー兼リードデザイナーを務めるMads Torgersen氏は、この進歩的な設計を採用したからこそ、C#が20年の歴史でこれほど大規模なユーザーベースを獲得できたと語る。

 「技術革新を全力で追求する姿勢が、常にC#の差別化要因の1つだった」。Torgersen氏は米TechRepublicにこのように述べた。

 「実際のプログラマーが直面するシナリオを重視しており、かなり実用的なバランスがとれていると思う。われわれが大いに力を入れているのは、美しさではなく、有用性によって促進される技術革新だ。その一方で、C#の一貫性の維持と統一的な環境の整備にも懸命に取り組んでいる」

 Torgersen氏はこの15年間、C#の設計のリードオーケストレーターを務めている。デンマークのオーフス大学で4年間にわたり准教授を務めた後、2005年に学界から産業界に移った。現在はMicrosoftで、C#の今後の方向性を調整する役割を担うチームを率いている。

 C#設計チームの大半のメンバーは、Torgersen氏と異なり、同プログラミング言語の構築と実装に関与しており、Microsoftで隣接分野の作業に携わることが多い。一方、C#言語の設計プロセスを実際に回して、同言語の仕様を維持するのは、Torgersen氏の仕事だ。

 「われわれはかなり頻繁に会合を持つ。週に2回ほど、2時間の話し合いをして、C#の次期バージョンでやるべきことについて決定を下し、創造的な作業を推進する」とTorgersen氏は説明した。

 「私はそのオーケストレーターのようなものであり、このプロジェクトにアイデアを取り入れたり、細部を詰めたりするための大量の下準備を担当する人間の1人だ」

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