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「Raspberry Pi Compute Module 4」が登場--32種類のモデルから選択可能に

Raspberry Piから、産業用デバイスや家電製品向けシステムオンモジュールボード「Raspberry Pi Compute Module」の新モデルが登場した。

 Raspberry Piから、産業用デバイスや家電製品向けシステムオンモジュールボード「Raspberry Pi Compute Module」の新モデルが登場した。

 「Raspberry Pi Compute Module 4」は、2019年6月に発売された「Raspberry Pi 4」と同様、Broadcomの64ビット、クアッドコアのシステムオンチップ(SoC)を搭載している。つまり、16カ月前に発売されて大ヒットしたPi 4と同じように、Armの1.5GHzの「Cortex-A72」CPUやBluetooth 5.0、デュアル4Kモニターのサポート、最大8GBのLPDDR4 RAMなど、「PC風」のスペックを備える。

 Compute Module 4では、さまざまなRAM、フラッシュストレージ、およびワイヤレス接続のオプションが用意されており、その組み合わせは何と32通りに上る。価格は、1GBのRAMを搭載しワイヤレス接続をサポートしない「Lite」の25ドルから、8GBのRAM、32GBのフラッシュストレージ、ワイヤレス接続を搭載するモジュールの90ドルまで、さまざまだ。

 Raspberry Piの共同開発者であるEben Upton氏は、1GBのRAMを搭載しワイヤレス接続をサポートしない4種類のモデルの価格体系が「Raspberry Pi Compute Module 3+」の同等モデルと同じ(25ドル、30ドル、35ドル、40ドル)になることを認めた。

 Upton氏は新型ボードについて、「これまでで最高のCompute Module」と評し、1年弱前にRaspberry Pi財団に加わったシニア・プリンシパル・ハードウェア・エンジニアのDominic Plunkett氏が設計した最初のRaspberry Pi製品だと言い添えた。

 「Compute Module 4は前モデルと比べてパフォーマンス面で大幅に変化しており、高速化したCPUコアや改善されたマルチメディア機能、より多くのインターフェース機能を提供する。さらに、RAM容量とワイヤレス接続に関して、好みの組み合わせを初めて選べるようになった」とUpton氏は述べる

 Raspberry Piは従来、Compute ModuleではRaspberry Piの各フラッグシップモデルを踏襲し、同じアプリケーションプロセッサーを採用してきた。Upton氏によると、同財団が毎年販売する700万台のRaspberry Piの半分以上は産業用デバイスや家電製品で使用されており、よりコンパクトなフォームファクターやオンボードeMMCストレージの利点が必要になることが多いという。

 そうしたニーズに応えるため、Compute Module 4では、より圧縮された新しいボードデザインを導入して、モジュールの全体的なフットプリントを削減し、デジタルサイネージやシンクライアント、プロセスオートメーションなどの用途に使いやすくした。過去のモジュールでは、エッジコネクターにI/O信号を備える「JEDEC DDR2 SODIMM」メカニカル規格が採用されていたが、新しいボードのI/O信号は、2つの高密度垂直コネクター(電源および低速インターフェース用と高速インターフェース用)を通して提供される。

 新しいCompute Moduleを初めて使用するユーザーを支援するため、Raspberry Piはカスタムデザイン構築用の既製の開発プラットフォームを提供する新しい「IO Board」も発表した。

 35ドルで販売されるこのIO Boardは、Compute Moduleのすべてのインターフェース(2基のフルサイズHDMIポート、2基のUSB 2.0ポート、microSDカードスロット、ギガビットイーサネットポート、PCI Expressソケットロットを含む)の標準コネクターを提供する。

 「このIOボードは、開発プラットフォームやリファレンスデザインとして機能するだけでなく、それ自体が完成品になると期待している」(Upton氏)

 「より広い範囲の入力電圧をサポートするRaspberry Piや、すべての主要なコネクターが単一のプレーンにあるRaspberry Pi、独自のPCI Expressデバイスを接続できるRaspberry Piが必要な場合は、Compute Module 4とIO Boardを使用するといい。

 Compute Module 4用の新しいアンテナキットも用意されているが、価格は不明だ。

Raspberry Pi財団によると、Raspberry Pi Compute Module 4は前モデルから「大幅に変化」しているという。提供:Raspberry Pi
Raspberry Pi財団によると、Raspberry Pi Compute Module 4は前モデルから「大幅に変化」しているという。
提供:Raspberry Pi

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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