前回の記事において、さまざまなモダナイゼーションのシーンにおける発生問題を紹介した。今回はその問題の本質に迫るため、モダナイゼーションすべき「IBM i(AS/400)」のレガシーを特定する。
一般的なレガシーシステムのイメージ
IBM i などに代表されるミッドレンジコンピューター、いわゆる「オフコン」の経験がない人が増えている。今まさにITを仕事としている中でも同様に増えているが、彼らは“レガシー”なシステムに対してどのようなイメージを持っているのだろうか? 下記に項目を挙げて整理をしてみた。
- 独自CPU(プロセッサー)
- 独自マシン(ハードウェア)
- 独自OS(オペレーティングシステム)
- 独自プロトコル
- 独自言語
- 独自データ・ファイル管理システム
結果として、全ての面において、オープン系アーキテクチャーと対局にあり、さらに古いマシンのまま使い続けているイメージをもっているようである。そのためさまざまなITベンダーから「早くリプレースしないとデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現に間に合わない」というメッセージが発せられている状況となっている。
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