ウェブ会議

Zoomが予定している新機能--「Zapps」やカスタマイズ可能なSDKなど

先ごろ開催されたZoomの「Zoomtopia」カンファレンスの基調講演では、カスタマイズ可能なSDKや開発者がアプリを作成する新しい方法などの新機能が発表された。

 米国時間10月14日に開催されたZoomの「Zoomtopia」カンファレンスの基調講演では、エンドツーエンド暗号化や「OnZoom」、カスタマイズ可能なSDK、開発者がアプリを作成する新しい方法、ユニファイドコミュニケーションプラットフォームの機能強化など、さまざまな新機能が発表された。

 「Zoomはあなた方、つまり、勇気と勤勉さ、創造力を持つユーザーコミュニティーのためのものだ。それは、Zoomtopiaも同じである。われわれは、多くの価値を提供する世界クラスのバーチャルイベントを創造するために、懸命に努力してきた。ユーザーに最も役立つというZoomの約束を計画、準備、実現することに取り組んできた」と最高経営責任者(CEO)のEric Yuan氏は基調講演で述べた。「この困難な時期にわれわれが学んだのは、リモートワークが機能するということだ。将来的には、対面コミュニケーションとバーチャルコミュニケーションの最高の部分を組み合わせたハイブリッドが登場するだろう。われわれが本日、Zoomtopiaで発表する内容は、Zoomが今この瞬間と未来のために構築されていることを実証するものだ。われわれには、今日、明日、そして、未来の世界に必要なものをサポートするプラットフォームがある」(Yuan氏)

 Zoomtopiaは、10月14~15日にオンラインで開催された2日間のユーザーカンファレンスで、一般の人々に無料で開放された。

Zoomのエンドツーエンド暗号化(E2EE)機能

 E2EE機能は10月18日の週に、テクニカルプレビューとしてZoomの無料版と有料版のユーザーに提供される予定だ。この機能はアカウント、グループ、およびユーザーレベルで有効にできる。この方法でセットアップすると、主催者は会議ごとにE2EEのオンとオフを切り替えることができる。この機能を有効にすると、会議参加者のデバイスだけが知っている暗号化キーを使用して、会議参加者間の通信が暗号化される。

Zoomの新しいカスタマイズ可能なSDK

 ZoomはSDKにも機能強化を追加している。これにより、開発者や企業がZoomのプラットフォーム(「Android」と「iOS」、およびウェブで利用できる)を使って、ビデオベースのカスタムアプリケーションを改善することが可能になる。

オンラインイベントプラットフォームおよびマーケットプレイスのOnZoom

 Zoomは、「Zoom Meetings」プラットフォームを通して講座やコンサート、資金調達イベントを作成、ホスト、および収益化したい有料版Zoomユーザー向けのオンラインイベントプラットフォームおよびマーケットプレイスOnZoomのパブリックベータ版も披露した。ユーザーは、Zoom Meetingsのライセンスに応じて、最大100~1000人の参加者にOnZoom経由でイベントの情報を掲載したり、チケットを販売したりできる。Pledgelingが提供する「Donations by Pledgeling」は、「Zoom App Marketplace」における最初の寄付アプリだ

Zoomプラットフォーム内で使用できる「Zapps」アプリ

 会議前、会議中、および会議後にワークフローの一部として使用するアプリを開発者が作成できるように、ZoomはZappsアプリを発表した。Zoomは、ファーストパーティーアプリとサードパーティーアプリをリアルタイムでZoom会議体験に統合することを許可している。これにより、開発者は高速かつ柔軟なウェブビューキャンバスを使用して、アプリやバイラルディストリビューション、ITの展開および管理可能性を作り出すことができる。開発者がデスクトップ上の複数のアプリケーションを切り替える必要はない。Zoomのインターフェース内でアプリにアクセスして、許可の合理化や、ドキュメントへのアクセス権の付与、画面上での共同作業を行うことが可能になる。

 Zoomブログによると、最初のZappsは2020年中にZoom体験で配布され、その後すぐに開発者に公開される予定だという。Zoom向けZappsを構築するローンチパートナーは、AtlassianやAsana、Box、Dropbox、Slack、Wrikeなど、25社以上に上る。

Zoomのユニファイドコミュニケーションプラットフォームの機能強化

 Zoomの中核的なユニファイドコミュニケーションプラットフォームの新機能には、以下のものが含まれる。

没入型シーン:没入型シーンを使用すると、会議主催者は会議のカスタム背景テーマを設定したり、全員が共有するシーン内に参加者のビデオが埋め込まれるレイアウトを作成したりできる。この機能は、教室や法廷に最適だ。

「Zoom for Home」:「DTEN ME」、Facebook(「Zoom on Portal」アプリを利用)、「Zoom Rooms Appliance」のサポートはすでに一般向けに提供されている。2020年中に、「Amazon Echo Show」「DTEN onTV」、「Google Assistant」対応スマートディスプレイ(「Nest Hub Max」を含む)、「Yealink A20」もサポートされる予定だ。2021年には、HPやLenovo、Neatのハードウェア製品のサポートも追加される。

非接触型コラボレーション:音声コマンドオプションの強化と個人用デバイスのペアリングの簡素化によって、Zoom Roomsの会議体験を制御。

強化されたホワイトボード:ホワイトボードの多数の機能強化により、モバイルやデスクトップ、ルームでの永続的なコラボレーションが可能になる。

Zoom Roomsのスマートギャラリー:Zoom RoomsのスマートギャラリーはAIを活用して、ルーム内の参加者たちを1人ずつギャラリービューに表示し、オフィス内の参加者とリモートの参加者による対面コミュニケーションを改善する。

「Zoom Phone」の機能:「E911」によって、安全チームのメンバーと緊急車両派遣担当者に同時に連絡する。E911は、「Zoom Digital Signage」および「Zoom Chat」と統合して、従業員に通知し、緊急救援隊員を案内する。今後予定されているZoom Phoneの機能には、「Team SMS」やAIを利用したスパム検出およびブロック機能が含まれる。

強化されたウェビナー機能:リアクション、ブレイクアウトルーム、カスタマイズされたロビー、デブリーフィング(状況報告)ルーム。

ビデオ待合室:主催者は待合室にいるゲストをビデオで確認した後で、入室させるかどうか決められるようになる。現在、待合室のビデオオプションは提供されていない。

ハイファイオーディオ:ZoomはAIを使用して、ハイファイモードを有効にすべきタイミングを自動的に判断する。

 Zoom上の新しいZappsアプリ 提供:Zoom
Zoom上の新しいZappsアプリ
提供:Zoom

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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