前回は、データのデザインについて述べた。最終回となる今回は、データをどのように具体的に管理していくか、メタデータ管理を中心に解説する。
なぜメタデータ管理が重視されるのか
メタデータとその種類
メタデータとは、データの付帯情報のことであり、データのためのデータとも説明される。
「ビジネスメタデータ」と「システムメタデータ」の大きく2種類があり、ビジネスメタデータは、「業務用語」や「業務とデータの関連」を表す情報である。業務用語名、業務用語説明、業務機能名、業務とデータの関連付け、データの発生源とそのデータのリネージ(来歴)などのことである。
システムメタデータは、「テーブル」「カラム」「アクセス権」などデータを格納しているシステムに関する情報であり、テーブルの論理名や物理名、説明、カラムの桁、型、コード値、KeyやIndexのような制約、データアクセス権限などのことである。
なぜメタデータ管理が重要なのか
メタデータ管理の大きな目的の一つとして、「データ利活用の促進」が上げられる。データを活用したい人が簡単に必要な情報を検索し、活用しやすくすることである。
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