2020年の新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを受けて強みを増している大きなテクノロジートレンドは、デジタル変革と在宅勤務の拡大だけではないのかもしれない。購入も設定も管理も不要でハードウェアを利用できるDevice-as-a-Service(DaaS)モデルも、この6カ月間にビジネスIT市場で勢いを増している。
Accentureが先頃発表したレポートによると、2015年の時点では、DaaSでハードウェアを利用できるオプションを提供する主要なPCメーカーは皆無だったという。しかし、2019年までに状況は劇的に変化し、主要なPCメーカーの65%がDaaSオプションを顧客に提供するようになった。
PCメーカーやそのほかのハードウェアサプライヤーは、今後も消費者の期待や要求に応えていきたいのなら、DaaS事業に進出する必要がある、とAccentureの「Everything-as-a-Service」プラクティスのリーダーであるKevin Dobbs氏は考えている。
DaaSでは、ベンダーはノートPCやデスクトップPC、そのほかのデバイスをあらかじめ設定して、生産性アプリケーションやセキュリティアプリケーション、付加価値サービスでカスタマイズし、企業や消費者の顧客向けに準備する。企業は、これまでのようにデバイスを買い取るのではなく、消費モデルで料金を支払う。
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