チャット

「Slack Connect」が目指す電子メールの置き換え--社外との共同作業を安全に

Slackが発表した「Slack Connect」は、セキュリティで保護されたチャットチャンネル内での企業間コミュニケーションを可能にする新機能だ。

 Slackが「Slack Connect」を発表した。これは、セキュリティで保護されたチャットチャンネル内での企業間コミュニケーションを可能にする新機能だ。

 Slack Connectを使用すると、企業は最大20の外部組織とコミュニケーションをとることができる。この機能の狙いは、プロジェクトに共同で取り組む複数の組織がコミュニケーションをサイロ化された電子メールの受信トレイからSlackに移行させて、作業をより迅速に処理できるようにすることにある。

 ちょっと待ってほしい。Slackはこの機能で電子メールを破滅に追いやったのだろうか。

 確かに、同社は電子コミュニケーションにおける次の大きなものを開拓したいと考えているようだ。製品発表では、Slack Connectは「電子メールを置き換えて、ビジネスコラボレーションを次の次元に引き上げる」ことを目的として設計された、とまで述べている。

 大胆な主張だが、この意見には一定の真実がある。電子メールは、フィッシング詐欺などのサイバー犯罪の手段として悪用されることがよくある。Slack Connectを使用すれば、企業はベンダーやクライアント、ビジネスパートナーとの間で安全なコミュニケーションチャンネルを確立することができる。

 Slackの最高セキュリティ責任者のLarkin Ryder氏は、「電子メールは組織にとって、開かれた正面玄関であり、そこからセキュリティ脅威が入り込むおそれがある。企業を標的とする電子メール詐欺が引き起こす損失額は、120億ドルに上る。データ侵害の90%はフィッシングによるものだ」と述べている。

 「組織のコラボレーションソリューションのセキュリティを強化したいのなら、まず従業員を電子メールからSlackに移行させよう」(Ryder氏)

 Slackは、データの損失防止やデータ保持、電子情報開示(eDiscovery)といったツールに加えて、Amazon Web Services(AWS)経由で「Enterprise Key Management」も提供するので、組織は自らのデータとそれを閲覧できる人をより細かく管理できる。

 さらに、Slack Connectを使えば、ワークプレイスコミュニケーションプラットフォームに期待される迅速なコミュニケーションのやりとりも可能だ。完璧な文章の電子メールの作成に長い時間をかけたり、返信が届くまでの避けられない待ち時間を我慢したりする代わりに、組織は即時かつリアルタイムでコミュニケーションをとることが可能なので、無駄な作業を排除して、業務をより迅速に遂行できる。

 会議についても、同じことが言える。多くの組織の人にとって都合の良い日時を交渉しようと試みなくても、Slack Connectが「Gmail」および「Outlook」との統合機能によって、複数の組織のカレンダーをスキャンし、関係者の空き時間情報に基づいて都合の良い会議の時間を提案してくれる。

 Slack ConnectはSlackのすべての有料ユーザーを対象に、すでに公開済みだ。Slackが本当に電子メールの牙城を脅かせるかどうかは、現時点では不明だ(電子メールは何年にもわたって、多くのライバルを退けてきた)。それでも、Slack Connectは、社内コミュニケーションを推進してきたSlackによる前向きな新しい一歩である。同社はその専門知識を生かして、外部の職場同士を接続し、なおかつ容易に共同作業を進められる機能を維持する方法に目を向けている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

「チャット」で読まれている記事

TechRepublic Japanで人気の記事

編集部オススメ

トレンドまるわかり![PR]

財務・経理
人事・労務
マーケ・営業
購買・調達
生産・製造
データ分析
コミュニケーション
グループウェア
プロジェクト管理
ワークフロー
BPM
メール
SNS
ウェブ会議
安否確認
ファイル共有
チャット
通信・通話
文書・コンテンツ
PC・モバイル
新興技術
ITインフラ
クラウドサービス
OS・ミドルウェア
開発
データベース
運用
セキュリティ

ホワイトペーパーランキング

  1. マンガでわかる「ルール駆動開発」レガシーモダナイズを成功させる開発手法を基礎から理解する
  2. 5分でわかる、レポート作成の心得!成果至上主義のせっかちな上司も納得のレポートとは
  3. APIエコシステムを狙うサイバー攻撃が急増、Webアプリにおける最新のAPIセキュリティ対策とは?
  4. クラウドやコンテナ利用が増える中、世界の企業が利用するAPI経由の安全なアプリ構築手法とは?
  5. ウェビナーによる営業活動が本格化、顧客接点が増加する一方で見えてきたハードルと解決策とは?

Follow TechRepublic Japan

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]