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グーグル「G Suite Essentials」--「Gmail」なしで利用できる生産性スイート

「G Suite Essentials」は企業用電子メールアドレスで登録できるG Suiteエディションだ。「Gmail」と「Google Calendar」は含まれないが、「Google Meet」「Google Docs」「Google Sheets」などを利用できる。

 「G Suite Essentials」は、「企業用電子メールアドレスで利用可能」なGoogleのG Suiteエディションだと考えてほしい。Essentialsでは、別の電子メール/カレンダーソリューションを使用する組織のユーザーが、G Suiteのコラボレーションツールを利用できる。具体的には、「Google Drive」「Google Docs」「Google Sheets」「Google Slides」「Google Meet」などにはアクセスできるが、「Gmail」と「Google Calendar」は対象外だ。EssentialsエディションにはGmailが含まれないため、管理者が電子メールの移行を管理しなくても、ユーザーはG Suiteアプリケーションの使用を開始できる。

 G Suite Essentialsの魅力が最大限に発揮されそうな状況は2つある。1つは非常に明白で、社内の一定数の人々がG Suiteツールの使用を望んでいるが、経営陣はGmailに移行したくないという状況だ。この場合、希望するチームが電子メールアドレスだけを使用してEssentialsにサインアップできる。「G Suite Basic」「G Suite Business」「G Suite Enterprise」と違って、Essentialsのサインアップに必要なのは企業の電子メールアドレスだけだ。

 注:電子メールアドレスは、@gmail.com、@yahoo.com、@aol.comなどのコンシューマー向けのアドレスではなく、登録済みドメイン名を含むものでなければならない。Essentialsなら、社内の一部のユーザーが、IT担当者の手を煩わせることなくG Suiteアプリケーションを使用できる。

 G Suite Essentialsの使用を選択するのがよさそうな2つ目の状況は、「Microsoft 365」などのスイートに加えて、G Suiteを展開するためのツールも幅広く利用できるようにしたいケースだ。たとえば、コンサルティング会社のスタッフは多くの場合、広範なテクノロジーツールに精通している必要がある。

 Essentialsを採用すれば、別の電子メール/カレンダーシステムを使い続けながらG Suiteアプリを利用することができる。このような形でEssentialsを展開することにした場合、組織のITチームはG Suite Essentialsのセットアッププロセス中に、組織のドメインの所有権を証明したいと考えるはずだ。ドメイン所有権の証明により、管理者はセキュリティ管理、ID管理、監査など、より多くの機能を利用できるようになる。

 将来的に、G Suite Essentialsや「G Suite Enterprise Essentials」から、Gmailを含むG Suiteエディションへのアップグレードを選択する組織もあるかもしれない。

G Suite Essentialsが適している組織

 G Suite Essentialsは、既存の電子メール/カレンダーソリューションを補完するものと考えるのが最も妥当だろう。料金もそのような額になっていて、1アクティブユーザーあたり月額10ドルで利用できる。1ユーザーあたり月額12ドルでGmailとGoogle Calendarを含むフル機能のG Suite Businessより少し安い(図A)。

図A

G Suite Essentialsなら、既存の電子メール/カレンダーシステムを引き続き使用しつつ、G Suite Businessエディションの大半のコラボレーションアプリを利用することができる。
提供:Andy Wolber / TechRepublic
G Suite Essentialsなら、既存の電子メール/カレンダーシステムを引き続き使用しつつ、G Suite Businessエディションの大半のコラボレーションアプリを利用することができる。
提供:Andy Wolber / TechRepublic

 Googleが考える「アクティブユーザー」とは、Essentialsアカウントを所有する組織で1カ月以内にGoogle Driveのファイルを開いたかGoogle Meetセッションに参加したユーザーだ。

 注:本稿執筆時点で、G Suite Enterprise Essentialsの料金はまだ発表されていない。

 GoogleはG Suite Essentialsを発表した際、米国時間2020年9月30日までは無料でEssentialsにサインアップして使用できることを明らかにした。現在、組織でMicrosoft 365などのコラボレーションスイートを利用していて、G Suiteツールを少しでも試してみたいと思う場合は、Essentialsにサインアップして、Meet、Drive、Docs、Sheets、Slidesなどを3カ月半ほど無料でテストできる(この記事を2020年6月中旬に読んだ場合)。

 ただし、電子メール、カレンダー、コラボレーションツールを含むコラボレーションソリューションが必要な場合は、G SuiteのBasic、Business、Enterpriseエディションを検討した方がいいだろう。非営利団体や教育機関で働いている人は、Googleの「G Suite for Nonprofit」または「G Suite for Education」エディションを調べてみてほしい。どちらのエディションでも、無料プランと割引プランが提供されている。

提供:Andy Wolber / TechRepublic
提供:Andy Wolber / TechRepublic

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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