Microsoftの「Windows Admin Center」(WAC)は便利なツールだ。デスクトップ上の「Server Manager」とPC上でホストされる「Remote Server Administration Tools」(RSAT)の両方の後継として、10年ほど前から「Windows Server」に組み込まれた管理APIの現代的なウェブフロントエンドとなっている。
「PowerShell Remoting」でサーバーを管理したことがある人なら、WACの基本原則の多くをよく分かっているはずだ。認証を受けて、サーバー上の「Windows Management Interface」に接続すると、これまでに使ったあらゆるサービスとツールにアクセスできる。これには、サーバーハードウェアの操作(ベンダー固有の機能も含む)から、「Active Directory」の管理、「Microsoft Azure」で稼働する仮想インフラストラクチャーの制御まで、さまざまなものがある。
Windows Admin Centerとリモート管理者
現在は世界中の多くの人が外出を制限され、在宅勤務をしているため、WACのようなツールの重要度が高まっている。これらのツールは、データセンターやパブリッククラウドでの常時稼働に必要な機能を提供するほか、パブリックインターネット経由のリモートアクセスをサポートし、リモートデスクトップを使用するときのように帯域幅やセキュリティへの影響がない。
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