運用管理

MS「Windows Admin Center」--サーバーのリモート管理を支援するウェブベースツール

マイクロソフトの「Windows Admin Center」は、ウェブベースのサーバー管理ツールだ。管理機能をブラウザー内から使用できるため、リモート管理に適している。

 確かにこの方法なら、WACを素早く簡単にリモートワーカーに展開でき、Microsoftからダウンロードするものは少ない。まず、Active Directoryで適切なグループと権限を設定して、管理者に管理VLANへのVPNアクセスを許可する。接続すると、トレーニングがほとんど必要ないことに気づくはずだ。WACのツール群はなじみ深いもので、標準搭載のサーバー管理機能や「Sysinternals」のような人気の管理スイートがベースになっている。

 すべてをリモートで管理する現在の状況には、2つ目のインストールオプションの方が適しているだろう。WACのローカルコピーを信頼できないシステムで実行するのではなく、ファイアウォールの背後にあるサーバーに1つのコピーをインストールするだけで、さらなる制御が可能だ。

 サーバーにインストールしたWindows Admin Centerは、ゲートウェイとして実行される。UIはホストサーバー上にはない。管理者は、ホスト上のセキュリティ証明書で保護された安全なHTTPSセッションを通してログオンできる。WACには自己署名オプションがあるが、信頼できる認証局から発行された適切なSSL証明書を使う方がいい。これは、最新のブラウザーが自己署名接続を危険なものとして扱うためで、信頼できるVPN経由でローカルIPアドレスに接続する場合も同様だ。

WACゲートウェイをインストールして安全に管理

 データセンターの中央サーバーにゲートウェイを配置すれば、リモート管理者に必要なのはVPNとブラウザーだけだ。WACゲートウェイはローカルインスタンスのように動作し、WMI接続をサーバーにルーティングする。ユーザーは管理対象のサーバーやデスクトップをActive Directoryで追加できる。これは比較的影響の小さいサービスなので、ゲートウェイの実行に物理サーバーは必要なく、仮想マシンで十分に機能する。インストールは短時間で完了し、最後のステップでは、接続に使用する必要があるURLとポートの情報が表示される。

 WACゲートウェイもローカル版と同様に、Azureで実行される特定のサーバー、クラスター、仮想マシンを管理できるように設定する必要がある。その後、管理者認証情報でログインし、管理したいサーバー、VM、PCを選択する。接続は十分に高速で、新しい「Performance Monitor」などのツールへの待望のリアルタイムアクセスが実現する。新しいPerformance Monitorは、必要な指標によって問題を診断できるツールだ。

 サーバーに直接アクセスする必要がある管理者のために、「Windows Server Core」のコンソールと本格的なWindows Serverデスクトップ体験の両方に対応するリモートデスクトップビューがWACに用意されている。便利なツールだが、直接のアクセスが必要になる珍しいケースだけで使用すべきだ。そのようなケースで多いのは、ソフトウェアのインストールだろう。一般的な操作の大半はWAC内で、または標準搭載のリモートPowerShellツールでサポートされている。

WACへのアクセスの管理

 ゲートウェイアプローチでは、管理ツールをブラウザー内から使用するため、リモートデバイスからの認証情報の漏えいや、システムへの不正アクセスのリスクが軽減される。サーバーへのアクセス制御には「Azure Active Directory」などのツールを使用でき、承認された管理者のシングルサインオンでのアクセスを制御することができる。

 ロールを定義して、チームがどのリソースにアクセスするかを制御することができる。「Gateway Administrator」が「Gateway User」を管理する形だ。Active Directoryグループは重要なツールであり、ロールベースのアクセス制御のオプションによって、ユーザーがサーバー上で管理可能な機能を制限することができる。ロールはマシンに展開され、ユーザーがWindows Admin Centerゲートウェイにログインして、サーバー上で管理セッションを開くと、自分に割り当てられたロールだけを使用できる。

 Microsoftがインフラストラクチャーに採用する現在の多くのアプローチと同様に、WACには多数のAzure統合があり、ハイブリッドクラウドでAzureサービスを管理するためのツールとして使用可能だ。このアプローチは興味深い。「Microsoft Azure Stack」ブランドの拡張に関するMicrosoftの最近の取り組みの多くとも合致しており、Azure Stackでは「Microsoft Azure Portal」とともにWACが管理ツールとして使用される。

 WACのようなウェブベースのポータルは、リモート管理に最適なプラットフォームだ。Azureで発展したコンセプトは、ユーザー企業のデータセンターや、スタッフのPCとタブレットにも十分に適用できる。現代のブラウザーは強力かつ高性能なツールであり、ブラウザーを活用すれば、ハードウェアやインフラストラクチャーに多額の投資をすることなく、スタッフを短期間でリモートワークに移行させることが可能になる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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