この数カ月間は誰もが、ビデオ会議に付き物のぎこちなさを我慢しなければならなかった。「Zoom」や「Microsoft Teams」の会議では、技術的な問題がなくても、参加者が手がかりを見落とす、話し声が重なる、もう一度言ってほしいと頼まれるなど、ぎくしゃくした状態になることがある。多くの人が1日に4〜5時間もビデオ会議に費やしており、そのせいで気まずさが大きく増すこともあるだろう。そのため、ビデオ会議は疲れ果てるだけで時間の無駄だと考える労働者が多いことは、驚くにはあたらない。
そこでGoogleは、この問題の解決に役立つ有益な情報やアイデアをいくつか紹介した。GoogleのUX研究者であるZachary Yorke氏は、会議をサイバースペースで開催するときに経験する苦痛を、科学的に説明できるとしている。具体的には、人類が進化して、現代の私たちのように(全体的に)優れたコミュニケーションをとれるようになった過程で説明できるという。
簡単に言えば、ビデオ会議では、実際に会って話すときのように表情やしぐさから雰囲気を読み取るのが難しくなり、自分が話し始めるタイミングや、誰かが口を挟もうとしていることを判断しづらくなる。加えて、アイコンタクトや参加者間の物理的な距離がないために、ロボットのように無機質で冷たい印象の会議になりがちで、会話がとまってしまうことがある。
Googleが示した5つのヒントに目を通して、会議に人間味を取り戻し、毎日のZoom会議でのエチケット違反を減らしてほしい。
1. ゆっくりと話す
ビデオ会議では、話を遮られることが多い。その原因には、不安定な接続や、発言の順番についての混乱など、さまざまなものがある。
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