一般的な企業や組織は、まだ在宅勤務の体制が整っていない。VPNのさまざまな課題を克服できたとしても、コーヒーを飲みながら同僚とおしゃべりできないことに寂しさを覚えるだろう。会議では、在宅勤務者が不在だったり、文字どおりミュート状態になっていたりすることがある。新型コロナウイルスの感染拡大により、突如として組織全体がリモートワークに移行したが、自宅には誘惑があり、つい冷蔵庫に手が伸びたり洗濯物が気になったりするほか、後ろではYouTubeが延々と再生されているし、子どもの世話もすることになる。筆者は、気難しい同僚や相容れない納期に対処しながら、リモートワークを続けてきた。そうしたキャリアで学んだヒントをいくつか紹介しよう。記事の最後には簡単なチェックリストがある。チェックリストを好きになれないという人も、少し待ってほしい。すぐに好きになるかもしれない。
成果物という視点で考える
先ほど、気を散らす要因について触れた。リモートワークを1〜2週間続けていると、気を散らす要因のせいで、丸1日作業に集中できない場合があることに気づくかもしれない。業務の遂行を助けるために存在していた「道しるべ」は、設置が遅れているか、完全に撤去されてしまった。
筆者はリモートワークをするとき、1日の仕事の進め方を変えて、集中すれば3時間以内に終わるタスクに分割することが多い。そうしたタスクは、プログラマーにとっては1つの機能かもしれないし、マネージャーなら1対1の会議のスケジュール設定かもしれない。プロジェクトマネージャーの場合は、他の人が成果物を完成させられるように取り計らう作業だろう。一歩下がると、これらすべてが味方のように見えてくる。すなわち、簡素なTo-Doリストに少し工夫を凝らしたものだ。
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