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ハッカソン計画時の注意事項--回避すべき3つのミス

ハッカソンの目的は従業員のコラボレーションとイノベーションの推進だが、適切に計画しなければ効果は見込めない。開催にあたって企業が避けるべきミスを3つ紹介する。

 全社規模で開催するハッカソンには、社内のチームの団結だけではなく、イノベーションの推進という効果もある。ハッカソンでは、さまざまな部署から集まった従業員が共通の目的に向かって力を合わせ、新しいアイデアを交換し、スキルを見せ合うことができる。

 ただし、ハッカソンを開催するからといって、それだけで成功が保証されるわけではない。開催する企業はまず、どのような内容とするのか、そして何を期待しているのかをはっきりさせる必要がある、と述べるのは、特権アクセス管理(PAM)ソリューションのプロバイダーであるThycoticでチーフセキュリティサイエンティストを務めるJoseph Carson氏だ。

 何らかの指針がなければ、ハッカソンの開催自体も難しいかもしれない。ハッカソンを開催することになった場合に、企業が絶対に回避するべき重大なミスがいくつかある。

ハッカソンの3大ミス

1. 会社としてハッカソンの目標を設定していない

 Loadsmartの製品およびビジネス開発担当バイスプレジデントのHunter Yaw氏は、企業が掲げるどんな構想もそうであるように、ハッカソンにも目標が必要だと語る。参加者は、自分たちが最終的に何を目指して作業しているのか知っていなければならない。

 ただし、成果物を限定しすぎるのは好ましくなく、参加者が創造性を発揮できる余地を残しておくべきだ、とYaw氏は述べている。

 「ゴールを狭くすると、成果物が似通ったものばかりになり、参加者は皆が基本的に同じことをしただけのように感じ、不満を持ってしまう」とYaw氏は語る。「かといって、ゴールや目標をまったく設定しないと、無秩序きわまりない成果物を抱えるリスクが大きくなる。課題の範囲とルールは、極めて慎重に調整しなければならない」

 ハッカソンの開催者は、いったん設定したガイドラインを変更してはならない。そのようなことをすれば、参加者はいら立ち、混乱する可能性がある、とCarson氏は述べた。

2. 開催のタイミングが悪い

 ハッカソンの企画者は、開催時期を戦略的に判断する必要があり、季節の移り変わりが業務に影響する企業の場合は特にこれが重要だ、とYaw氏は指摘する。

 「事業内容に季節性のある企業の場合、関係するすべてのチームの負担を考慮することが重要だ」とYaw氏。「小売業の会社で11月にハッカソンを開催することにした場合、オペレーションチームと販売チームはほぼ確実に参加できないだろう」

 「開催のタイミングも大事だが、開催期間も同じくらい重要だ。開催期間を24時間や48時間に設定している企業があり、そうした企業にとってはそれが適切なのだろう。当社のハッカソンは2週間かけて行われる。非常に影響力の高いものを短期間で作成できる可能性は低いと考えているからだ」

 開催のタイミングは企業によって異なるが、よく考えるべき重要な要素だ、とYaw氏は述べた。

3. ハッカソンで部署間のコラボレーションが図られていない

 「考えられる最大の失敗は、最も重要な目標、すなわち普段は一緒に働いていない従業員たちが集まって共同で作業する、という目標を達成できないような形で(ハッカソンを)計画してしまうことだ」。Yaw氏はこのように語る。

 社内ハッカソンの究極の目的は、コラボレーションの推進だ。いつも一緒に働いている従業員同士でチームを作ってしまうと、その目的は達せられない。

 Yaw氏は、ハッカソンを企画するときに、多様性に富んだチーム編成が必要になるようにすべきだと述べた。たとえば、チームは複数の部署のメンバーで構成しなければならない、というガイドラインを設けることができる。

 「自分にとって最も無理のないことをやろうとする理由は理解できるが、ちょっとした仕組みを作って、居心地の良い場所から追い立てることが必要な場合もある」とYaw氏は語る。「実際にコラボレーションができるかという点で、そのような一押しが大きな違いを生むことがある」

 米TechRepublicの記事「ハッカソンで従業員の連携を強化--最大の効果を得るための5つの方法」も参考にしてほしい。

提供:Fizkes/Getty Images/iStockphoto
提供:Fizkes/Getty Images/iStockphoto

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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