Salesforceは2019年6月、データ分析プラットフォームのTableauを157億ドルで買収すると発表し、テクノロジー市場とビジネス市場において大きな話題となった。Tableauは世界有数のビジネスインテリジェンスおよびデータ分析プラットフォームとみなされており、Salesforceのエコシステムに統合されることで、両社はさらに力を増すはずだ。また、この買収は、Salesforceの顧客や新しいビジネスインテリジェンス/ビジネスアナリティクス(BI/BA)プラットフォームを探している人々に、疑問を提起することになるだろう。
TableauのBI/BAプラットフォームについて詳しく知りたい人のために、データアナリストやビジネスリーダーが知っておくべき情報が簡単に分かるガイドをまとめた。
どんなものなのか
Tableauは、VerizonやNetflix、Southwest Airlinesといった世界の大手企業で使用されているビジネスインテリジェンスおよびデータ分析プラットフォームだ。
Gartnerの業界分析「Magic Quadrant」で、2012年以降、毎年リーダーに選出されている。TableauにはトップクラスのBI/BAツールという評価があるため、これは意外なことではない。
Tableauの企業理念は、顧客が「データを見て理解できる」ように支援することであり、同社のソフトウェアはデータの視覚化に主眼を置いている。Tableauは、スプレッドシートやリレーショナルデータベース、オンライン分析処理キューブモデルなど、多様なソースから収集したデータを使用して、さまざまな形式のグラフや視覚的なチャートを作成する。単純な棒グラフから現実世界の場所へのデータのマッピングまで、多数のビジネスニーズに適した機能を幅広く備えている。さらに、分析レポートを「Microsoft SharePoint」などの他の製品に接続し、ダッシュボードに直接表示することも可能だ。
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