データ分析

1時間の調査を1秒に--「ログはなんでも知っている」ぐるなびのログ活用術

飲食店情報サービス「ぐるなび」は、分析型レストフル検索分析エンジン「Elasticsearch」を中核とするソフトウェア群「Elastic Stack」でログデータをオンラインで分析している。

 オンプレミス環境として複数のデータセンターとともにマルチクラウドを活用するぐるなびでは、場所にとらわれないログを集中管理するプラットフォームとして、各ソースからのデータ取り込みや複雑な加工処理、指定場所へ出力する「Logstash」、データの取り込みに特化した「Beats」を活用している(LogstashとBeatsもElastic Stackに含まれる)。

 「ビジネス部門におけるBI(ビジネスインテリジェンス)ツールの乱立と同じく、開発部隊でもログツールの乱立が発症しかけてきた」(岩本氏)課題を解決するため、イベント駆動型のプログラム実行環境(サーバーレス)「AWS Lambda」を多用する同社は「Functionbeat」を用いて、ログをElastic Cloudに格納しているという。

ぐるなびで稼働しているログ基盤(出典:ぐるなび)
ぐるなびで稼働しているログ基盤(出典:ぐるなび)

 ログツールは多数あれど、一部無償のGoogle Analyticsではなく、Elastic Stackを選択した理由として、岩本氏は「Google Analyticsはサービスに特化した情報やAPI通信ログなどサーバーサイドのログが含まれない。また、ログ可視化ソリューションは比較的高額になりがち。(コンテナの)Podの増減最大値でライセンスを結ぶため、Elasticのようにデータ量で課金するタイプがわれわれマッチする」と説明した。

 現在同社は蓄積したログをビジネス戦略に用いようとしている。ユーザーの国や都市、緯度や経度を示すロケーション、ユーザーエージェント、ユーザー属性、アプリケーション特有の情報を利用し、プロモーション活動や記事制作、ユーザーが求める飲食店地域を浮き彫りにしてきた。

 岩本氏は「たとえば中国の方は千歳空港の周辺飲食店を検索し、北海道に関心を持っていることがわかる」と具体例を交えながら、「ログはなんでも知っている」と語る。

 同社はログにコモンフィールドを設け、形式を統一する共通化やETL、前述してきた集中管理と分析環境を通じて、「調査分析に必要な時間の圧縮」「管理・運用コストの圧縮」など運用面のメリットにとどまらず、「ビジネス成功の鍵」「(ユーザー部門でも)分析可能」とビジネス面のメリット創出を目指す。

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