「Rust」がこれほどまでに人を魅了する道理はない。何と言っても、「安全性こそ最優先」と、まるで航空会社か何かのような宣伝文句の低水準プログラミング言語だからだ。それなのに、プログラミング言語の各種人気度チャートで上位に駆け上がっている。RedMonkの2019年第3四半期のトップ20リストには入らず21位だったが、RedMonkのアナリストであるSteven O'Grady氏は次のように書いている。「システム言語がこのような形で上昇を続けていることは、設計、言語のコミュニティー、市場の需要が絡み合って結びつけられ、当然寄せられる期待を上回っていることを示唆している」
O'Grady氏はRustの重要なセールスポイントをいくつか指摘したが、Cliff Biffle氏が2019年に投稿した記事はさらに一歩踏み込んだ内容で、「C」「C++」の開発者がRustを気に入りそうな理由が説明されている。
C++がなりたいと願ってやまないもの
Biffle氏は長年にわたり、複雑なマイクロコントローラーグラフィックスのデモを実行するためにC++コードを最適化してきた。長らくC++の最適化に励んできたのに、なぜRustに時間を割くのだろうか。同氏はその理由について、「現在のソフトウェアによくみられるセキュリティや信頼性に関するバグの大半は、C言語とC++言語の問題点が原因だからだ」と説明した。安全第一の言語であるRustは、バグを低減または撲滅しつつ、真のシステム言語のパフォーマンスを発揮することを約束している。
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