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産業用ウェアラブル市場、大幅に成長へ--2024年に89億ドル規模

産業用ウェアラブル市場は今後、大幅に成長するとみられており、2019年から2024年の間の年間成長率は50.2%に達する見通しだという。

 Research and Marketsのレポートによると、産業用ウェアラブル市場は今後、大幅に成長するとみられており、2019年から2024年の間の年間成長率は50.2%に達する見通しだという。

 2019年の時点で11億米ドル規模だった産業用ウェアラブル市場は、2024年には89億米ドル規模まで拡大する、とレポートは予想している。

 これらの数字は小さいように思えるかもしれないが(2017年のエンタープライズウェアラブル市場は105億米ドル規模と米TechRepublicが過去に報じたことを考えると、なおさらだ)、間違いではない。

 産業用ウェアラブルは対象範囲が狭く、企業向けウェアラブル市場の一部だけが含まれる。オフィスおよび小売り向けウェアラブルとは対照的に、産業用ウェアラブルはユニークな用途と設計を持つハードウェアで、生産ラインや工場のフロア、倉庫に合わせてカスタマイズされている。

 実際に使用されている産業用ウェアラブル技術の一例を紹介しよう。メキシコの石油化学工場は、Honeywellのウェアラブル製品をいくつか導入した。ビデオアシスタンスとペーパーレスワークフロー、オンコールサポートのおかげで、品質と安全性、生産性が向上した。

 さらに、レポート(閲覧は有料)では、産業用ウェアラブルのいくつかの潜在的用途として、以下のものを挙げている。

  • ヘッドアップディスプレイに指示を投影する。
  • 難しい作業中に専門家とリアルタイムでコミュニケーションをとる。
  • 仮想現実(VR)を使って新入社員を訓練する。

 産業分野におけるウェアラブル技術の用途は、ほぼ無限に存在する。産業用IoTハードウェアの急成長との相乗効果で、産業分野の作業が完全に変革される可能性もある。

産業用ウェアラブルの普及を阻む大きなハードル

 このレポートに書かれていることは、ウェアラブルメーカーとその顧客にとって良い知らせばかりではない。業界の成長を妨げるかもしれない要素もいくつかある。

 データセキュリティとプライバシーの問題は、いずれも潜在的な問題として言及されている。これらの懸念が妥当なものだと考える理由もある。産業用IoT(ほぼ間違いなくウェアラブルも含まれる)の普及により、製造業界は攻撃の格好の標的になっているからだ。

 米TechRepublicが以前報じたように、産業用ネットワークを分析したところ、2018年の悪意ある活動は予想よりも多かったことが明らかになった。このことは、攻撃者がすでに多くのネットワークに侵入し、偵察を行っていることを示している。

 IoTネットワークの性質上、センサーとそのほかのコネクテッドデバイスの間で多くの機密データがやりとりされる。こうしたデータはすべて攻撃者によって収集されるおそれがある。ここにウェアラブルが加わることで、攻撃者が悪用できるデータの種類がさらに1つ増える。

 データの盗難に加えて、デバイスを身に着けている人のプライバシーも危険にさらされる。攻撃者は、ビジネスデータを収集できるのなら、コネクテッドデバイスを身に着けた従業員に関する個人データも当然盗もうとするだろう。

 産業用ウェアラブル分野に参入する企業は、メーカーであろうとユーザーであろうと、セキュリティが最優先されるように懸命に努力すべきだ。産業用のIoT市場とウェアラブル市場はまだ初期段階にあるため、企業には、重大な情報流出がメディアで報じられる前にベストプラクティスを実装するチャンスがある。

提供:chombosan, Getty Images/iStockphoto
提供:chombosan, Getty Images/iStockphoto

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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