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オーダーメイドスーツのFABRIC TOKYOが店舗で“AI OCR”を活用する意外な理由

オーダーメイドのスーツやシャツを製造、販売するFABRIC TOKYOは、店舗での採寸した手書き文字のデジタル化にAI OCRを活用している。活用する理由として「店舗スタッフのUX」を挙げている。

 オーダーメイドのスーツやシャツを製造、販売するFABRIC TOKYO(渋谷区)は2012年に創業(当時の社名はライフスタイルデザイン)。2014年から現在のビジネスモデルを開始した(2018年3月に現在の社名に変更)。2019年12月現在、運営している店舗数は関東で13、関西で4、中部で1となっている。

 FABRIC TOKYOはオーダーメイドのスーツやシャツをECサイトから注文できるが、リアルの店舗も展開している。リアルの店舗で採寸したスーツやシャツのデータはクラウドに保管され、サイズを登録した後は自宅からスーツやシャツを購入できる。

 商品企画や生産などの工程で発生する中間マージンを省くとともに、販売でも小売店に卸さず自社のECサイトをメインにしている。ECサイトを経由して取得する購入客の性別や好みなどの情報も活用して、いつ、どんなスーツやシャツを購入したのかを把握している。同社社長室の高橋正裕氏は「大切にしているのは“Fit Your Life”というブランドコンセプト」と説明する。

 「オーダーメイドのスーツはサイズのフィット感をイメージするお客さまが多いですが、サイズに限らず、お客さまの価値観やライフスタイルにフィットするオーダーメイドの一着をお届けすることを重視しています。その理由は顧客需要。働き方やライフスタイルの多様化に寄り添う思いで取り組んでいます」(高橋氏)

 店舗で採寸することで実際の着心地を高めるとともに、会話することで購入客の価値観やライフスタイルにあったスーツやシャツの生地などを提案してくれる。

 そのFABRIC TOKYOは、店舗で採寸した手書きの文字をスキャンで読み取ってから光学文字認識(OCR)にかけてデータ化。このOCRとして機械学習などを活用した“AI OCR”サービス「Tegaki」を活用している。手書き文字の認識率が99.22%とされるTegakiを活用することでFABRIC TOKYOはデータ入力作業を省力化している。

 リアルの店舗では、データ入力という間接業務を省力化できるとなれば、直接業務である顧客対応をより多くこなすことが求められるはずだ。しかし、FABRIC TOKYOの場合、顧客との接客の“濃度”を高めることを優先させているという。

 FABRIC TOKYOの高橋氏とオペレーショングループマネージャーの大森慎平氏、Tegakiを提供するCogent Labs(港区)のプロダクトマネージャーの鈴木理恵子氏に話を聞いた。

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