収支計算をしていて、海外でのすべての経費を納税申告書の通貨に換算する必要がある場合は、それぞれの経費が発生した日の為替レートの情報が必要になる。だが、レートを手入力する必要はなく、1日ごとの為替レートのリストを用意すれば、「Excel」にすべての経費の適切な為替レートを調べさせることができる。また、VLOOKUPを使うと、部品を部品番号で検索、従業員を従業員番号で検索、特定の国の国際ダイヤルコードを検索、という具合に、現在のスプレッドシートにコピーするのが妥当でない情報をマスターレコードのキーで検索することも可能だ。
ただし、これを年に1度しかやらない人は、ExcelのVLOOKUP関数の使い方を調べる必要があるだろう。
Excelで(SUMとAVERAGEに次いで)3番目によく使われる関数であるVLOOKUPは、複雑だ。デフォルトでは近似一致を探すが、これが必要になることはほとんどないため、VLOOKUPでは忘れずに「FALSE」を設定しなければならない。また、VLOOKUPは柔軟性に欠ける。検索対象のシートで列の追加や削除をした場合、SUMなどの関数と違って数式が更新されないので、手動で変更することになる。ソースデータの配置は、日付などのインデックス列が左側に、レートなどの必要な値が右側に来るようにしなければならず、為替レートが最も有利だった日や最も不利だった日を探すには、同じデータの順番を入れ替えた2つ目のコピーを用意する必要がある。検索順序を変更することはできないし、列ではなく行にある情報を調べたい場合は、HLOOKUPという別の関数を使用しなければならない。
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