LinkedInは自社データセンターの運営に莫大な額を投資している。「Open Compute Project」(OCP)に似たプロジェクトであり、19インチラックをベースとする「Open19」を立ち上げたほどだ。また、Microsoftの「SONiC」ネットワークOSに大量のコードを提供し、自社データセンターネットワークに必要な機能をサポートしている。だが今は、「Microsoft Azure」への移行を計画中だ。
最初の発表から数カ月後、米TechRepublicはLinkedInの最高技術責任者(CTO)であるRaghu Hiremagalur氏にインタビューし、クラウドに移行する理由とこれまでの進捗について聞いた。移行の理由は、Microsoftが親会社だからというわけでも、同社から圧力を受けているからでもなく、LinkedIn単独では構築できない新しいハードウェアやサービスを利用して拡大を図る機会であるからだという。
真のハイパースケール
まず、Open19が主眼を置くのはデータセンター運用の簡素化とコスト削減だが、Azureに移行すると、新たにデータセンターを増築する必要がなくなる。
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