Slackは、GitHubで「Nebula」を先ごろリリースした。Nebulaは、同社の中核的なワークプレイスコミュニケーション製品を展開した環境で、複数のリージョンにまたがるネットワーキングのニーズに対応するために開発されたオープンソースの「グローバルオーバーレイネットワーク」である。
Nebulaは2年以上前からSlackのすべてのサーバーで使用されてきたが、今回のリリースで、一般の人々も初めてNebulaの存在を知ることになった。
今回のリリースに伴って「Medium」で公開された投稿によると、Slackはほかの既存ソフトウェアも評価したが、同社の要件を満たす実行可能なソリューションが存在しなかったため、Nebulaの開発が必要になったという。Slackが解決しようとした問題の中で最も重要なのは、セキュリティグループに関するさまざまな制限だった。セキュリティグループは、手動のIPアドレスや範囲ではなく、グループメンバーシップに基づくトラフィックフィルタリングを可能にする。単一リージョンでの展開には便利だが、パブリッククラウドプロバイダーの複数のリージョン間でスケーリングしないため、これらのインスタンスを接続するためのパイプが必要になる。
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