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S・ウルフラム氏が描く夢(後編)--ルール30の発見と「計算言語」の可能性

「Wolfram|Alpha」の生みの親であるS・ウルフラム氏が、プログラミングの未来について語った。後編では、ウルフラム氏が発見したルール30や、同氏が「計算言語」と呼ぶ「Wolfram」言語の特徴などを紹介する。

 「Mathematica」「Wolfram|Alpha」「Wolfram」言語を生み出した知の巨人が、プログラミング言語がどう発展すべきかを語った。その内容を前編と後編に分けて紹介する。今回はその後編。

Wolfram氏、ルール30を発見し、「新しい種類の科学」を執筆

 複雑な挙動は単純なルールから生じるという可能性を調べる研究において、Wolfram氏が自身の最も重要な発見の1つと考えるものが見つかった。それは、1次元セルオートマトンを詳しく調べていたときの発見だ。

 セルオートマトンで作成するモデルは、単純なルールがシステムの挙動を決定するということを示すもので、ルールによっては、複雑で一見ランダムな結果になることもある。Wolfram氏は、「ルール30」を発見したときに、セルオートマトンの重要性を実感した。同氏はルール30について、「自分が成し遂げた科学的な発見の中で、おそらく最も驚くべきもの」と述べている。

 下の画像は、ルール30を使って作成したもので、最初は空白セルの格子だった。格子の一番上の行の中央にある1つの黒いセルから始まり、続く各行のセルを黒色に塗るか、空白のままにしておくかは、周囲のセルの色によって決まる。ルール30のわずか4行の指示から、不規則で複雑なパターンが出現した。これを発見したWolfram氏は、「この基本的な現象こそが、最終的には、自然界に存在する大半の複雑さを生み出している」と主張するようになった

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