Gartnerのプレスリリースによると、最高人事責任者(CHRO)のうち、自分の属する組織が未来の仕事に備えることができていると回答した人は、わずか9%だったという。
テクノロジーは人事担当者の職務に大きく影響している。Sage Peopleの「Changing the Face of HR」レポートでは、HR責任者の82%が、自分たちの役割は今後10年ですっかり変わってしまうと予想した。Gartnerのプレスリリースは、HRの役割が変化している理由として、テクノロジーがHRの働き方を変えている点を挙げており、とりわけ人工知能(AI)の影響が大きいとしている。
Gartnerのリサーチ担当バイスプレジデントとして著名なBrian Kropp氏は、人事担当者がテクノロジーの統合と併せて検討すべき事項として、AIツールをどのように使うのか、従業員がAIツールをどう使うのか、それによって職場での交流がどのように変わるのか、という点を指摘する。
「突き詰めていくと、(HRの変化は)仕事自体の変化する性質をとりまく多数の要因に左右される」。Sage PeopleのバイスプレジデントであるPaul Burrin氏はこのように述べる。「現在は複数の問題が同時に起きている最悪の事態だ。従業員は実質的にどこでも好きな場所で働き、いつでも好きな時間に働いている。人材不足や、世界的なスキルの危機もある。従業員のエンゲージメントの欠如は大きな問題だ。GDPRやCCPAなど、新しいデータプライバシーとデータ保護に関する新しい規制もある。さらに、テクノロジーやAIのようなものは常に変化し続けている」
Kropp氏は、将来を見据えるHR責任者たちが組織を成功に導くための5つの戦略をまとめた。
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